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ちょっとした心の動きを綴ります

帰省

2012-01-12 | 詩歌
川にかかる赤い橋の
ちょうど真ん中あたり
懐かしい故郷の
なんだか暖かいあかり

とても悲しい出来事の
あとに残る心の寂しさ
何か大切な自分の
一部を失った切なさ

迷ったの ここに来ること
悩んだの 今でも私を
受け入れてくれるかしらと
流れる時は川のように
止まることはないの
教えてくれる母のように
山や川、故郷の
暖かい心優しい
その懐に

なでしこ

2011-08-08 | 詩歌
湖畔に咲いてたなでしこ ピンクの小さな花なでしこ
この花に託された思い いろんな人が願った思い
長い歴史の中で 人々のかかわりの中で 忘れられないものの中で
なでしこは咲き続ける 誰が見ても見ていなくても咲く
強くそしてしなやかな 花に夢を見ようかな
なでしこの花が いつしか なぜか
心を満たしていく


夏の前に

2011-06-26 | 詩歌
暑い夏が来る前に
やっておきたいことがある
厚い本を読む前に
知っておきたいことがある
熱いスープを飲む前に
食べておきたいことがある
篤い心になる前に
泣いておきたいことがある

春の霞に

2011-02-25 | 詩歌
どうしてあんなに空が霞むの
そしてこんなに胸が痛むの
春に生まれる命様々
はるか繋いだ命色々

切なくせまりくる見えない衝動が
はかなくしかも確かに私を揺さぶる

春の霞の中にどれだけの命が
春の霞の中に漂っているのだろう

雪の朝に

2011-02-12 | 詩歌
いつの間にか眠っていたのね
そとは雪景色
どこかに忘れてしまったのね
そとは雪景色

だれかと話していたのね
そとは雪景色
何かを話してくれないのね
そとは雪景色

冷たい空気に冴え冴えと
あなたの横顔が見える
それは私への答えなのね

いま降る雪のしんしんと
沈黙が心にしみこむ
それがあなたの答えなのね