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ちょっとした心の動きを綴ります

先輩ありがとうございます

2011-05-27 | 小説
「もう、いつまで同じこと言えばわかるの」
 チーフの声は冷たく私の胸に突き刺さる。コンと乾いた音が耳の奥で響く。
「もう貴女は学生じゃないの。間違って『ごめんなさい』って言えば許される立場じゃないのよ」
 今度はコンコンという音がした。さっきより周波数が高い音だ。
 それから私は様々な表現でお説教を受けた。その度に乾いた音の数は増え、周波数があがっていった。最後は目眩がして苦しくて仕方がなかった。
 チーフの矛が収まったのは、彼女に来客があったからだ。私は自分の席に崩れ落ちた。
 そんな私の肩を叩いてくれたのは5こ上の素子先輩だった。
「南ちゃん。大丈夫だよ。焦らないで」
 見上げると先輩の笑顔があった。そのまま立ち去る姿を見送った後、私は心の中で何度もつぶやいた。
「先輩、ありがとうございます」

新緑

2011-05-05 | 日記
 いろいろと大変なことはありますが、この時期に目にする新緑ほど心和ませるものはありません。

 厳しい冬を乗り越えたからこの優しさとたくましさとをみごとに調和できるのでしょう。

 月並みですが、私も誰かをそういう気持ちにさせる人になりたいです。