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ちょっとした心の動きを綴ります

春の霞に

2011-02-25 | 詩歌
どうしてあんなに空が霞むの
そしてこんなに胸が痛むの
春に生まれる命様々
はるか繋いだ命色々

切なくせまりくる見えない衝動が
はかなくしかも確かに私を揺さぶる

春の霞の中にどれだけの命が
春の霞の中に漂っているのだろう

シナリオ

2011-02-24 | 小説
 部長の書く脚本はいつもぎりぎりになって出来る。まったく役者の苦労を分かってないんだから。私たちは本を貰ってから台詞を覚えるのよ。それを自分のキャラにするにはもっと時間がかかるの。
 「とにかく、今回はお客さんに泣いてもらう」
 部長は悲劇を書いているようだ。本が書き上がるのを待っている私たちは巣の中の雛鳥みたいなもの。部長の動きをひたすら追いかけている。
 学園祭の公演までまだ日はあるけれど、私たちの芝居は一体どうなるのだろう。

雪の朝に

2011-02-12 | 詩歌
いつの間にか眠っていたのね
そとは雪景色
どこかに忘れてしまったのね
そとは雪景色

だれかと話していたのね
そとは雪景色
何かを話してくれないのね
そとは雪景色

冷たい空気に冴え冴えと
あなたの横顔が見える
それは私への答えなのね

いま降る雪のしんしんと
沈黙が心にしみこむ
それがあなたの答えなのね