ちょっとした日常

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81号

2016-12-26 12:55:00 | ちょっとした日常
自分らしく生きる~М氏のこと~
 脳梗塞等いろいろ病気を抱えながら、奥様、娘様の支援
を受けて八年の在宅生活を続けてきたМ様(要介護5 車椅子の生活)。

入院から在宅に戻り半年ほどたった頃、
趣味のサークルを休んでいた奥様に「お稽古、再開しては」と声をかけられ、
「自分はディサービスに行っているから大丈夫。」と促されたと・・・
奥様も「今日はお稽古に行かせてもらいます。」と伝えると「うん。」とお返事され、
「帰宅したら行って来たか?」と確認、嬉しそうにされていたとのこと。

三年目頃には飛行機で田舎に行かれ墓参り、
その後は毎年のように元気な頃に旅していた伊豆や箱根へも泊りがけで旅行。
また、二泊三日は奥様の休養のためにとショートスティも毎月利用。
今年の夏、体調不良で一ヶ月近く入院。
その後、体力の回復は難しかったが週三回のディサービスは休まず利用され、利用者様との交流を楽しまれていた。

十一月に奥様と娘様と三人で三泊四日の伊豆旅行を楽しまれ、
一週間後、日中はディを利用、夜、体調崩されるも、翌、日曜日の午前中「散歩に行く人」と問いかけると
「行きたい」との意思表示をされたと、
しかし、寒いので中止。
その日の午後から意識がうすれ、翌、月曜日の夕方
ご家族に囲まれて静かに永眠されたとのこと。
生前から自分の生きざまを子どもたちに示していきたいと
望まれていたとのことでまさにその通りのご最期であったとご家族から伺うことが出来た。

在宅での介護の大変さ、素晴らしさを学ばせて頂いた八年。
М様に感謝いたします。ありがとうございました。