Sliding Cafeマスターのブログ

教育的指導

2011年06月18日

教育的指導・・・トロンボーンレッスンのことではなくて、主にミックス、マスタリング仕事で最近特に行わなければいけないことが、この教育的指導なのです。

仕事を請け負っておいて、いわばお客様に対して教育的指導を行うというのも少し変な話、いや依頼主にしてみればこれほど失礼な扱われ方はないのかもしれませんが、現実問題としては、教育的指導を行わなければ仕事として成り立たない案件も非常に多いのです。お客様に対して教育的指導をするとは何事だ！とお叱りを受けそうですが、まぁ、今まで教育的指導が必要なお客様とトラブルになったということは1度もなく、みなさん素直に指導に従ってくれています。要するに、僕としては「プロに任せてくれ」といったところで、お客様としては「プロに任せます」という関係ですね。こういう信頼関係さえ築けていれば、まずトラブルを引き起こすことはありません。

とは言え、お客様に対して教育的指導を行う時は毎回とても神経を使います。やはり仕事をいただいている立場なので、音のプロだからといって、絶対に上から目線になってはいけない。これだけは絶対に守ります。そのためには、時には遠回しな表現、言い回しも必要ですね。

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします！

コメント一覧

閲覧者A

2011年6月24日

ありがとうございます
お忙しい中にも関わらず、とてもわかりやすく、充実したアドバイス、本当にありがとうございます。

T2と比較して吹奏感には違和感がなく、フォーカスと音色がより魅力的になる……ますます悩ましいですね(笑)　それが道具選びの楽しみでもあるのですが。

しかし「良い意味でシェイプアップされた音色かつ、音のなめらかさ、ふくよかさがある」というご指摘、体感的にも納得させられますね。というのも、ラージシャンクでは、ノーマルモデルとNYモデルの両方を持っているのですが、NYモデルはまさしくそうした感触が気に入り、ずっと使い続けているのです。

岩崎さんのご批評なら、アタリの個体は本当に素晴らしいのだろうなと確信できますし、ダメもとで買ってみようと思います。良い意味で背中を押してくださりありかどうございました。

今後とも、ご活躍を応援しております。

ありかどうございました。

返信する

マスター

2011年6月23日

T2とNY7Cの違い
閲覧者Aさん

はじめまして。コメントいただきましてどうもありがとうございます。

STORKのT2とNY7Cは何度も吹き比べたことがありますし、
つい数週間前にもウィンドクルーで吹き比べてみました。
NY7Cのリムもかなりフラットです。
口当たり、吹奏感はほとんど同じであまり違和感はありません。
ただ、音色の違いはありまして、T2は金属的な響き(いわゆる一般的なマウスピースの響き)なのに対して、NY7Cは音の焦点がフォーカスされた音色といいますか、良い意味でシェイプアップされた音色かつ、音のなめらかさ、ふくよかさがあります。一般的なマウスピースにありがちな輪郭のぼやけた音ではなく、音の輪郭がクッキリしています。

ただ、T2もNY7Cと吹き比べさえしなければ、とても素晴らしいマウスピースに感じられます。吹き比べをすると、どうしてもNY7Cの方に軍配が上がります。まぁ値段も倍以上の差がありますから当然といえば当然ですが。
この値段の差については、T2は大量生産的に作られているのに対し、NYモデルはSTORKさん自身が1個1個手で削られているためです。そのためNYモデルは個体差が激しく、同じNY7Cでも全く違う品番くらいに個体ごとに違います。僕はNY7Cを3個持っていますが、吹奏感、音色もかなり違います。

NYモデルは日本に入って来る本数が極端に少なく、楽器店に在庫が無いため、なかなか試奏できないのがつらいところですね。今現在、輸入代理店のビーフラットミュージックにもNY7Cの在庫は無いみたいですから、NY7Cを購入できる手段としては、STORKのサイトで直接注文するのが一番確実かもしれません。ただ、個体差が激しいので、’当たり’がくるか’ハズレ’が来るかは、もう運次第です。