サックス＆ブラス・マガジンは、ジャズ・ポップス向けの管楽器専門誌で内容も技術的、理論的なセミナーなど、深く掘り下げた充実した内容で、面白そうな特集記事が組まれている号は僕も時々購入して読んでいました。9月からはブラス、つまりトランペットとトロンボーンが排除され、ジャズ・ポップス向けサックス専門誌にリニューアルされるということですが、要するにジャズ・ポップス指向のトランペット、トロンボーン奏者、愛好家向け雑誌というのは需要が少なかった、ということなんでしょうね。特にポップス指向のトロンボーン奏者で更に専門誌を読んで勉強しようなんて人は非常に限られるのではないかと思います。サックス&ブラス・マガジンはトロンボーンの専門的なセミナー記事も充実していて、なかなか面白かったのですが、読む人がいないのでは、非常に残念ではありますが、排除されても仕方がないですね。
サックス&ブラス・マガジンは、ポップスの楽しさを前面に面白おかしく出すのではなく、非常に専門的な技術的、理論的なセミナーや、ジャズ・ポピュラーミュージックの歴史的背景などを詳細に解説された記事などもあり、ジャズ・ポップス指向のトランペット、トロンボーン奏者にとっては、とても有益な情報源だったように思います。
結局のところ、金管楽器向けの雑誌といえば、吹奏楽専門誌ということになるんでしょうかね。サックス&ブラス・マガジンのような真っ向勝負のジャズ・ポップス向け管楽器専門誌が無くなるということは非常に残念でなりません。
