ただし、こうして自分の演奏を録音してチェックする場合、ひとつ留意しておかなければいけない点があります。多くの人は、録音された自分の演奏を聴く時に無意識のうちに欠点の部分よりも良い部分の方に意識が行ってしまう傾向があるという事。この良い部分の方に意識が行ってしまう傾向というのは、人としては普通の感覚なのではないかと最近思うのです。もし仮に自分の欠点ばかりに意識が集中してしまったら、それはもう辛くて楽器なんて二度とやりたくなってしまいますもの。ある意味、自己防衛本能と言えるかもしれません。その代わり、他人の欠点はとっても良くわかる。音楽に限らず、わかりやすい例えで言えば、ファッションなどは、自分のファッションセンスはさておき、他人のファッションセンスの善し悪しというのは非常によくわかるものです。
つまり何を言いたいのかというと、自分の演奏の欠点は他人に指摘してもらった意見の方が絶対に正しいという事。スポーツ選手のようにつきっきりで指導してくれるコーチ、トレーナーの元で日常の練習を行えれば良いのですが、演奏家の場合はなかなかそういう訳にはいかない。日頃の個人練習においては常にプレーヤーである自分自身がコーチ、トレーナーにならなければいけないのです。そのために録音機材を使って自分で自分の演奏に対してダメだし、チェックを行う訳ですが、この時に上に書いたような’自己防衛本能’が機能してしまいがちなので、とにかくストイックに自分自身に厳しくなる必要があります。やはり誰でも自画自賛したくなる気持ちが働くものですから。
録音した自分の演奏を聴く時は、とにかく「自分に厳しく」です。
ただ、「自分に厳しく」というのは言うほど簡単では無いんですね、コレが。。。
だから、最近の僕の個人的スローガンは、
■自分に厳しく
■自画自賛は控えよう
この2つかな。
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