4月1日に発症した顔面麻痺の病状の方は、日常生活レベルにおいてはほぼ完治したといえる状態まで回復したので、顔面麻痺発症記録の投稿は止めましたが、トロンボーン演奏に関しては、完全復帰まではまだまだ長い時間が必要となりそうですので、新たに「顔面麻痺からの演奏復帰記録」として演奏の完全復帰までの過程を記録として残したいと思います。金管楽器奏者で顔面麻痺を発症する人の数は少ないとは思いますが、万が一発症された時の治療、リハビリのヒント、気休めにでもしていただければ幸いです。
現在は、顔面の違和感はほとんど無くなり、平常時の顔つきは正常に戻りました。ただ、「イーッ」とした口の形は若干まだ左側の方の開きが弱く、左右均等な形ではありません。日常生活においては全く問題の無いレベルですが、トロンボーン演奏においては、口周りを中心とした顔面の筋肉が左右均等でないということは致命傷で、まだまだ万全の演奏コンディションには程遠い状態です。
それでも、日に日に演奏コンディションは回復して来ている実感はあります。4月、5月の演奏不能状態から6月頃から少しずつ音が出せるようになり、現在はハイCまで音域も広がり、リップスラーも大分復活して来ました。だだし、タンギングでは相変わらず口の左側から空気が漏れます。左側の筋肉が弱いため口の支えが効かず頻繁にマウスピースが滑ってしまいます。音色自体は大分自分本来の音色を取り戻しつつあるようですが、まだ自分自身が納得できる音色ではありません。
先日までは、口の空気漏れとマウスピースの滑りを低減させるために、唇を湿らせずに乾いた状態(ドライタイプ)で吹いていましたが、音色がパサパサな感じになってしまうため、やはり唇を湿らせた状態(ウェットタイプ)で吹くようにしました。ウェットタイプだとマウスピースの滑りが激しいのですが、パサパサな不快な音を聴くよりははるかにマシです。
このように単純に「音を出す」ということだけのために、いろいろ考え、試行錯誤する必要があり、その先の「音楽を奏でる」という段階までは到底到達することが出来ません。正確には「音楽を奏でる」だけの魅力的な音色、演奏精度では無い、ということです。なので、再び人様にお聴かせできるようになるまでは最低でもあと1年はかかるのではないかと思います。
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