その新製品とは、Swing Chip Gold & Silver。Swing Chipの金メッキと銀メッキバージョンです。ただメッキがかかっているだけではなくて、このメッキバージョンには真ん中に直径2mmの穴が空いています。メーカーのB.AIRさんの説明によれば、「従来のSwing Chip Standardに中心直径2mmの穴をあけ、表面にメッキ処理を施しました。質量を減らし表面積を増やす事で反応が良くなり、また従来のタイプの物ではできなかったメッキ処理をする事で表面処理による音色の違いもお楽しみいただけます。」とのこと。
で、早速B.AIRさんに金メッキと銀メッキそれぞれ1個ずつ送ってもらい、ヤマハ697Zで試してみました。まずマウスパイプ部分に銀メッキバージョンを、主管の方に金メッキバージョンを貼ってみました。
僕の697Zはスライドが銀メッキ、ベルが金メッキなので色合いもバッチリ、まるで元々楽器に付いているパーツであるかのような見た目。
肝心の吹奏感、音色ですが、ひと吹きした瞬間、鳥肌が立ちました。大変素晴らしいです！もう言葉で表現できない位素晴らしいです。従来のSwing Chipを付けた時もそのあまりの音響改善効果に感動しましたが(従来品についての記事はこちら)、今回のメッキバージョンはそれを遥かに上回る衝撃。
自分にフィードバックされる響きは超気持ちいいし、出てくる音色も太く、柔らかく、そして滑らか且つ艶やか。金管楽器を吹奏しているのに金属ぽくない(もちろん良い意味で)というか金属的な嫌な響き成分が無くなるようです。ヤマハの楽器なのに、もう完全にニューヨークバックの吹奏感と音色です。しかもヤマハの精密な造りのお陰でニューヨークバックよりもコントロールしやすい。これは凄い！
で、今度は逆にマウスパイプ部に金メッキを、主管に銀メッキバージョンを貼ってみました。
すると、ビックリ！この組み合わせだと更に音が太く豊かな響きに変わりました。
細管なのにまるで太管のようなぶっとい音がでます。金メッキと銀メッキでこれだけ効果が違うというのには驚きです。例えばマウスピースの金メッキと銀メッキを比べた場合、口当たりは若干違うものの、音色、吹奏感などはほとんど変わらないですが、このSwing Chipの金メッキと銀メッキの音色の違いは凄いですねぇ。
マウスパイプ部に銀メッキ、主管に金メッキバージョンを貼った方が見た目的には良いのですが、音色、吹奏感は断然マウスパイプ部に金メッキ、主管に銀メッキバージョンを貼った方が好みです。また、真ん中に空いている直径2mmの穴というのが、音響的にもの凄い効果を発揮しているのかもしれませんね。絶妙の重量バランスだと思います。
今回のSwing Chip Gold & Silverの効果は本当に凄いです。是非試してみて下さい。きっと衝撃を受けると思います。こういったアクセサリーにはまゆつば的な否定的イメージを持っている人が多いようですが、是非そういった先入観を一度捨ててニュートラルな感覚で、試されると良いと思います。
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