今回も僕の模範演奏付きです。
基礎~初級~中級~上級と順番関係なく投稿すると書きましたが、やはり最初はウォームアップから始めましょう。
僕自身ウォームアップメニューに関しては、大学生の頃から試行錯誤の連続で、いろいろなウォームアップ教本に取り組んだり、自分なりにメニューを組み立ててみたりして来ました。元々ウォームアップにはかなり時間をかけるタイプで、今でも1時間位はウォームアップをしないと調子が整いません。
その日の最初の吹き始めの数分間でいかに唇、呼吸、身体の調子を整えるかが一番重要なのだと思いますが、ここ数年来定着している最初の吹き始めのウォームアップメニューとしては、シンプルな4つの練習メニューを行っています。
まずは1つ目のメニューとして4度インターバルの2音間の往復ロングトーンから。
No.1の模範演奏を聴く
留意すべきポイントとしては、
1. 無理の無い小さめの音量で吹くこと
2. 2音間がなめらかなスラーでつながること
3. 1個目と3個目のピッチが同じになること
最も重要なポイントは「1個目と3個目のピッチが同じになること」です。1~2小節目の例でいうと、Bb→F→Bbと吹いて、2小節目のBbが必ず一番最初のBbと同じピッチに戻ることです。BbからFに下り再びBbに戻るので、Fを吹いている時の身体のセッティングをそのまま引きずってBbに上がらないように注意。Bb→F→Bbの流れをスムースに切り替えることが重要です。
シンプル極まりない練習メニューですが、実際に吹いてみると2音間をスムースに移動するということが意外に難しいということに気付くはずです。2音間をスムースにつなげるためには、アンブッシュア、舌、息の入れ方などを微妙にコントロールする必要があります。このことからも1音だけをロングトーンするよりも2音間を往復するロングトーンの方がより効果的なロングトーン練習になります。2音間の途中で音が途切れる、なめらかにつながらない等の問題がある場合は、唇、呼吸の調子がまだ整っていないということなので、2音間が途切れずなめらかにつながるまで繰り返し練習すると良いでしょう。
時間がある時にはオプションとして更に音域を下に広げるのも効果的な練習です。
No.1(オプション)の模範演奏を聴く
低いFから下はF管を使わずに強制倍音で出すということがポイントです。唇の柔軟性を養うためのとても良い練習になります。
次回は「ウォームアップ~その日の吹き始めメニューNo.2」です。お楽しみに。
<補足>
模範演奏は前回同様Roland R-09での録音なので、空調ノイズも多く、臨場感溢れる音質となっておりますが、音質未加工の生々しい音質で公開した方がより参考になるのではないかと思い、あえてR-09で録音してみました。最近はこのようなレコーダーが安価で入手できますので、みなさんも是非自分の練習を録音してチェックしてみて下さい。録音チェックはとても良い勉強になります。
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