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Sliding Cafeマスターのブログ

ミックス完了

ロックバラード楽曲のアレンジ、オケ打ち込み、ミックスまで完了。毎度のことながら、ミックスも結構時間がかかります、いや正確にはついつい時間をかけてしまいます。他人のアレンジ、打ち込みの楽曲に比べれば、アレンジの意図や全ての楽器の役割りを把握しているので、ミックスはやりやすいのですが、それでも最初の良いと思ったミックスでも、その後のマスタリング時に聞き直すと細かいバランスなどが気になり、もう一度ミックスをやり直します。まぁ、どんな曲でも最初のミックスでOKとなる事はまず無く、だいたい3回くらいはやり直します。多い時は10回くらいやり直す事もありますかね。このミックスのやり直しは、他人からのダメ出しによるものではなく、自分で自分のミックスに対してダメ出しをする訳なので、ある程度のところで線引きをしないと無限にやり直しをしてしまうことになるので、あまり追い込み過ぎないように気をつけないといけません。

ミックスダウン作業というのは、音色の作り方、各楽器の音量バランスやエフェクトのかけ方次第でいくらでもサウンドを変えることが出来るので、とても楽しい作業ですが、その分細かい作業も多く、長時間の集中力と根気の要る作業です。そもそもミックスは20代~30代の頃に様々なバンド活動をやっている時に趣味で始めた事なのですが、自分のバンドや友人のバンドのミックスをやっている内に、いつの間にかミックス仕事の依頼が来るようになった、という感じで、決してミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアを目指して勉強していた訳ではないのですね。まさに「趣味が高じて・・・」の流れです。でも今思えば、バンドでCDを作った時にエンジニアさんがミックス作業しているところを毎日何時間もずっと見学していたのですが、それが一番勉強になりました。

ミックスダウンの仕事をいただけるようになってからもう何年も経ちますが、僕がミックス作業で最も面倒くさいと思う作業は、ボーカルのボリュームオートメーション書き作業。これは、歌の歌詞がきちんと聞き取れるようにボリューム情報を細かく書き込む作業のことです。オケが静かな所とサビで盛り上がる所とでは、オケ(伴奏)の音量がかなり違ってきますから、ボーカルもそれに合わせ音量を調整する必要があります。また歌手の歌い方によっては、歌詞がよく聞き取れない箇所も出てきますから、聞き取りにくい歌詞の部分はピンポイントで音量を持ち上げてあげる必要があります。これが結構時間がかかる作業なんですねぇ。しかもとても地味な作業なので、根気と辛抱強さが必要です。ボーカルのボリュームオートメーション書き作業だけで最低でも3~4時間はかかります。もの凄くこだわるエンジニアさんは8時間くらいかけるそうです。

コンピューターの進歩でDAWソフトさえあれば誰でも簡単にミックス出来てしまう時代ですが、プロとアマチュアの差が最も顕著に表れるのは、ボーカルのボーリュームオートメーション書きではないかと思います。趣味でミックスをやっている人の中には、そもそもボリュームオートメーションを知らない人もいますし、知っていてもほとんどボリュームは書かない、あるいはそれ程時間をかけない、という感じのようです。

自動でボリュームオートメーションを書いてくれるWAVESのVocal Riderのような便利なプラグインもあり、僕は必ずこれをボーカルトラックに挿しています。なかなか優秀なソフトではあるのですが、やはり万能ではなく、Vocal Riderだけに任せる訳にはいきません。最終的には手書きによるボリュームオートメーション書きが必要です。それでもVocal Riderのお陰で少しだけ作業時間は短縮できました。


これからマスタリング作業に入ります。

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