笑顔慈治(えがおじじ)

花とともに綴るあれこれ

葉の形と和名 ウンラン ルコウソウ

2025-03-09 22:38:00 | 花のまとめ

すでにある花に似た新たな花に葉の形をつけてネーミングし、それが和名となっている例は数多い。

ウンラン(海蘭)ゴマノハグサ科ウンラン属(Linaria)という、まさにランを思わせる、日本に自生する花がある。 


ツタバウンランは地中海原産の帰化植物でツタバウンラン属(Cymbalaria)オオバコ科(以前はゴマノハグサ科)学名 Cymbalaria muralis(シノニム Linaria cymbalaria)である。


マツバウンランは北米からの侵入植物でマツバウンラン属(Nuttallanthus)ゴマノハグサ科というように、学術的にはまったく違う植物で、どれも「ウンラン」の品種ではない。

一方、同じく外来種である、

ルコウソウ(Ipomoea quamoclit)ヒルガオ科サツマイモ属は糸状の葉を持つのに対し、

マルバルコウソウ(Ipomoea coccinea)ヒルガオ科サツマイモ属は、その仲間で葉が大きく丸いという特徴で区別されている。

ルコウソウが園芸種として認知されているのに対し、マルバルコウソウは雑草で侵入植物とされているが、ルコウソウと交配されハゴロモルコウソウを生んでいる。ハゴロモルコウソウは「ルコウソウ」の品種とも言えるが、マルバルコウソウは仲間ではあるが品種ではない。


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