最近はすっかり山行にハマっています。
元々山は好きで葉山、逗子、鎌倉界隈の低山を歩きまわっていましたが、1000mを越える山の頂上から見渡す景色は何物にも変えがたく、またそこに至るまでの苦労もあり達成感も半端ないのです。
平塚市街から遠くは千葉方面まで見渡せます、涼しくて気持ちがいい!
山は海と同じく人を引き寄せる魔力にも近いものがあります、そんな山ですが海同様に危険はすぐそばにあり、山岳遭難事故は後を絶ちません。
最近はYouTUBEで過去の山岳遭難事故の記録動画を良く見ていますが、一番の原因は計画の不備、装備の不備、無理な登頂などが代表的なようです。
最近は丹沢山系が一番近く、気軽に登れるのでよく出かけていますが、主峰である蛭ヶ岳や丹沢山に行くには山小屋で一泊しないとなかなか厳しいのでです。
大倉バス停からスタートして道の反対側をまっすくに歩いて行くと登山道
オマケの山頂へ
先日は塔ノ岳ピストン登山に挑戦しましたが山頂のすぐ手前で下山までの所要時間を計算し、日没になりそうなので1,100m地点から引き返しました、そして二日後にリベンジ登山としてお隣の鍋割山から尾根を縦走して塔ノ岳に登りました。
鍋割山に向かう林道、ここが長くて4キロ以上ダラダラと歩きます
林道も上の方まで行くと渓流沿いを登って行くのでせせらぎも心地よい
登山は澤登りからスタートしますがここだけで、あとは整備された登山道になります
林道を数キロ歩いてからようやく鍋割山の登山口にとっつきます、登山道はよく整備されていて、まず道迷いの心配はありません。ただ、整備されているがゆえに単調な登りが延々と続くので逆に疲れてしまいます。
この日も暑かったのでバテやすいコンディション、水分とエナジー補給は細めに行いました
約2時間ほどで山頂に到着、途中の斜面で疲れた時に昔ボーイスカウトで覚えた「スカウトペース」を思い出します。
これは長距離を移動する際にバテずに効率的な方法で40歩走って、40歩歩くを繰り返すのです。山の急斜面では同じことはできないので5分頑張って登ったら5分はダラダラと一歩づつゆっくりと足を出して行くことで疲れを防げました。
疲れない登り方
あとは、上を見ないで足元に神経を集中する、これで斜面に対して前傾姿勢になるので安全でかつ足への負担も減るのです。そして踏み出す際にふくらはぎをグーっと伸ばしてストレッチしながら登るのです。
ふと上を見上げると木々の切れ間が見えます、すなわちもう上がないということです、やがて茶色の山荘が見ました。
鍋割山荘に到着です、鍋焼きうどんがありました、流石に暑すぎてパス
鍋割山山頂(1272.5m)大山(1255m)よりわずかに高い位置にあります
山頂で朝の残り物のパンと経口補水液でエナジー補給です
この日は3本持って登りましたがこの時点で2本消費、30度超えの日は4本必要だ
鍋割山から富士山方面を望む、この日は厚い雲に覆われて残念ながら見えませんでした
リベンジの塔ノ岳へ
休憩中に塔ノ岳方面から来た方がいたので所要時間や道中の様子などを聞き、20分ほど休んでから塔ノ岳を目指します
鍋割山から塔ノ岳まで小丸という稜線の小山を経由して向かいますが大きなアップダウンは少なく50分ほどで大倉方面と塔ノ岳山頂へ向かう分岐である金冷やしに到着です
なぜに金冷やしなのか?ひょっとするとアレのこと?
前回の登山はこの少し下の天神尾根分岐からの下山でした、今日はここで12:30、ゆっくり登っても13時前には山頂に着くはずです。登って行くと前にスカウトペースの人がいて、10歩登っては休んで止まる人がいたのでペースが落ちますが登山道が狭いのでプレッシャーをかけないようにこちらも同じペースでゆっくり登りました。ここで追い抜いても山頂はすぐ上なので無理はしません。
塔ノ岳山頂の尊仏山荘に着きました、あたりはガスで何も見えません
前回は引き返す車の中でひょっとしたら登れたかな・・・と思いながらも悔しさを残して再度万全を期してチャレンジすれば良いのだと自分に言い聞かせていました。そして今日は鍋割山のオマケ付きでリベンジしました。
塔ノ岳(1491m)の山頂は冷気が立ち込め、強い風で一気に身体が冷えます
塔ノ岳山頂で汗まみれのシャツを着替えて、残りわずかな水を節約するために山荘で飲み物を買いました
汗だくで喉がカラカラだったので選択はコーラ、周囲を見れば皆さんコーラを持ってます
丹沢山系の主峰はここからさらに登って行く丹沢山(1567m)、蛭ヶ岳(1673m)になります。丹沢山はかろうじて日帰りも可能ですが、やはり無理のない登山を計画するのであればこの塔ノ岳の尊仏山荘に一泊してから次の日にアプローチが良いと思われます。
こうして塔ノ岳を制覇しましたが、元々山の単独行が好きなので、これからさらに高い山に挑むには決定的に装備不足です。
登山に必要な装備
ここで登山に必要な装備のおさらいです、夏山と冬では大きく装備が異なります
❶コンパス(GPS)/携帯電話 Apple Watchや携帯ではバッテリが持たない場合、ガーミンなどが必要です(充電用携帯バッテリー)
② 懐中電灯 ヘッドライトタイプが手が塞がらないので良い
❸ツェルト 冬場の万が一のビバーグには必須、シュラフと簡易テントを兼ねているものが良い
❹雨具 本格的な登山用のジャケットの他、夏山では軽量の雨ガッパ
⑤ 行動食 即エネルギーに変換されるゼリーやカロリー補給食
⑥ 水分 経口補水液があれば電解質もカバーできるので便利
❼ 登山専用靴 トレッキングシューズではなくちゃんとした登山靴
⑧ 防寒具 フリースなどかさばらないウェア
⑨ 着替えシャツ類 速乾性のシャツ等、汗で濡れたウェアは体温を奪います
➓ 登山専用のザック 効率的に多くの装備を入れることができ、長時間の登山でも疲れにくい
リゲインは狩猟をやるので、デジタル簡易無線を持っています、携帯の電波がなくてもこれがあれば山岳救助隊には連絡がつくはずです、もちろん救助要請などかけないような綿密な計画と装備が必要です。
黒丸はまだちゃんとしたものを持っていません。夏山は大丈夫ですが冬はこれが無いと危険です。
この他にもバランス保持のためのストックや足場の悪い斜面用にアイゼンなどもあると便利です
とにかく山は海同様に美しく我々を魅了します、反面同様に危険も常に近くにあり十分な計画や装備なしで挑むと思わぬ事故につながるので今後は装備面を充実させていかねばと考えています。