神奈川で狩猟をする場合、銃猟が可能なのは丹沢山系となります。
一般の登山客にも人気のある丹沢山系ですがシカ猟やイノシシ猟も
しかし、ここは一般の登山者の入山も多いことから銃の使用には十分に気をつけねばなりません。
特に50m先に獲物がいたとしても背後にバックストップ(土手など流れ弾を吸収するもの)がない場合は発砲は厳禁となります。
スラッグ弾であれば有効射程は別として弾は700m以上飛んで行きますので、バックストップがない場合流れ弾は背後の茂みなどを通過してとても危険です。
そこで実際の大物獣との戦いでは至近距離、10〜20mくらいの距離での発砲が予想されます。
ここで威力を発揮するのがドットサイトです、パッと獲物が飛び出して来た際に将星と将門を合わせる必要がなくサイト内の赤い印を獲物に向けて撃つだけで良いのです。
サバゲーなどでもよく使われていますが、撃つ相手が獣で動きが速いのと、飛んでいく弾は秒速300mくらいで目に見えないところが大きな違いです。
こんな近距離でイノシシと対峙することは滅多にありません
結果的にシューティングレストを使えば50m程度であればスコープ並みの精度で撃てますが、立射ではかなり着弾点が散らばってしまい、この距離での使用には適していないことが立証されました。
シューティングレストはあくまで調整用、猟場に持っていける重さではありません
ドットサイトもスコープ同様に一度外してしまうと再度ゼロイン調整からやり直しになるのでスラッグ弾を10発使えば調整に3,000円使うことになるのでやはり、狩猟用の銃身につけたままにしておくのが一番コストがかからない方法かと思います。
立射撃で撃ったのは黒い丸の外側、真ん中近くはシューティングレストを使っています
実際の猟でだけ発砲となれば年間に50発も撃つかどうかわかりません。全く獲物にも出会えず、さらに射手になれなければヘタをすると年間10発とか・・・
その状態が続いて更新時期を迎え、技能講習でクレーを撃ったらほとんど当たらず更新が出来ませんでした、、、みたいな事態にもなりかねません。
したがって、賛否はありますがトラップ射撃である程度数を撃って、銃の感覚に慣れ親しんでおくこと、また移動標的を正確に撃つことは無駄ではないと思います。
大物獣猟を長くやっている方の中にはトラップ射撃は鳥撃ち練習、また射撃で競走すること自体が意味がないと言われる方もいます。
鳥の見分けは難しく飛んでいる鳥を見分けるには相当の経験が必要と思われます
年に数回暗いライフル射撃場でスラッグ弾を30発程度撃つ練習だけでは足りないと感じています。
ライフル射撃場はいつも静かで皆さん黙々と射撃をしています
せっかく苦労して取得した猟銃の所持許可なのですからトラップ射撃で腕を競うのも悪いことではないと考えています。でなければオリンピック種目にもなり得ません。
そこで振り返ってみると、2月4日から初めて射撃場に通い始めて約1ヶ月
800発申請した実包はすでに780発を消費、スラッグ弾だけでも300発以上撃って来ました
何事も経験(年数)に勝るのは練習回数と考えているので、このペースは通常の方の何年分になるのか想像がつきませんが、一年続ければ相当の腕前になっている気がします。
クレー射撃で25枚のクレーをパーフェクトで割るのを満射といい、オリンピック選手は満射を連発します。
通常のトラップは3方向にランダムにクレーが飛び、一枚のクレーに対して2発まで撃てます
リゲインの場合は先日の岩本山では19枚、ただし1発しか撃たないアメリカントラップ射撃なので比較できませんがこれから通常トラップに移行していくと思います。
一発しか撃たないスタイルは実包管理上も楽なので不利ではありますが1矢(最初の1発、ちなみに2発目は2の矢と言います)で仕留めるのです。