『僕とおじさんの朝ごはん』桂望実02(中央公論新社2015/2/25)
ぐうたらで無気力に生きるケータリング業者の水島健一。
先輩の忠告も派遣先で問われる不可解な薬の存在も軽く受け流してきたのだが、
ある少年と出会い、それらと真面目に関わらざるを得なくなる。
少年が最後に下した決断に水島はどう向き合うのか?
「生きるということ」「残されたものの哀しみ」を問う
・男に捨てられるとわかった女が、男の記憶に自分を刻み付けるために自殺する(略)
男に殺されたように細工してから自殺する(略)
女の執念って怖い P8
・食事中の態度は、人生に向き合う態度と似ている P10
・幸せを目標にしたら大変(略)
キリがないから P21
・無駄だと思われるような時間をどれだけ楽しめるかで、人生は豊かになれる P33
・暇だとなんでも悪い方へ考えがいってしまう P45
・人は運命に翻弄されるだけ、
あの時ああしていれば、こうしていればと後悔しながら生きていくように定められているのだ。
だったらなるようになればいい P76
・女性は割とズルいですよね? P163
・めそめそしていて、なにかいいことが起こるか?(略)
不満はあるさ。いろいろな。だがそういったことも受け止めて前に進むしかない。
それが生きるということで、
生きてさえいれば、別の形の幸せを見つけられるチャンスがあるんじゃないのか? P184
・諦めんなよ。夢を自然消滅させるなんて寂しいじゃないか。
夢があるってだけで――それだけで最高じゃないか。
夢を持ちたくても持てないひとだっているんだぞ P237