真夜中に家を出ても誰も気がつかない
私には無関心
お散歩するときは父のいない日
外は静まり返って歩く人もいない
時間ならたっぷりあるもの
道先案内は携帯のあかり
この辺は結構暗いのよ
尼寺のあたりなんかは真っ暗
三角畑を通って川まででるの
春は桜がきれいで
海まではまだ遠い
お散歩だからどこまでも歩ける
夜はまだまだ
大通りは車もまばら
やっぱり夜は最高
砂浜は少し冷たい
波打ち際はこわい
灯台のあかりがゆったりまわる
これからどうしようかと
いつも考えてた
あの頃にとか
あのときに
なんて 悲しくなるから
さて 反対方向へかえろうか
そうだね
そんなお散歩だったな
待つ人のいない部屋に帰るのは
とてもつらい
心配されないのがいいなんて
本当に思ってるのかな
みんな幸せ
私も幸せ
悲しいことは考えない
悲しいことは考えない
お散歩のお供は携帯
今は出来なくなったお散歩