海外で疾傷病にかかった日本人をいつ帰国 ( 海外 搬送 )させるのかという判断は容易ではありません。
多くの場合、傷病者本人あるいはご家族から早く帰国 ( 海外 医療 搬送 )させてほしいと頼まれたことがあるのではないでしょうか?
当団体では海外での救急を要する病気や怪我により入院・治療を受ける傷病者に救いの手を差し伸べる支援活動を行っています。
現在では国際化が進み、海外での日本人のご活躍が光る中、海外における日本人傷病者の増加もまた、深刻な問題化されています。
当団体は海外傷病者救出を日本人が行う「日本人のための日本人による海外医療相談支援」の目標を掲げ、患者さんには当団体が付き添い、医療帰省体制への支援・協力に努めております。
この度、「日本人の日本人による日本人の為の海外医療相談支援」の体制を維持し、さらなる発展を目指しております。
以下の写真は診療情報の引き継ぎや航空会社のスタッフの方々らとの帰国に向けた医療搬送の予定等を打ち合わせしている様子です。
海外での言語、医療用語等に経験豊富な当センターのスタッフ達が正しい情報を正確に海外で孤立した患者本人やその家族、受入れ先の日本の医療機関に正しく伝える事を目的としています。
海外医療情報センターの海外からのご遺体搬送
ご連絡は海外医療情報センター ホームページからどうぞ
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日本では昭和33年以降、動物における狂犬病の発生は認められていませんが、世界各地ではいまだ狂犬病の流行が続いています。
旅行等で海外へ行かれる方は十分ご注意ください。
数年前、フィリピンより帰国した男性が現地で狂犬病に感染し死亡した例もあります。
狂犬病は毎年全世界で3万人以上が死亡する感染症で、狂犬病に感染した哺乳類の唾液に接触することで感染します。
狂犬病に感染するのは犬だけではなく、すべての哺乳類(鳥類、キツネ、アライグマ、コウモリ)などにも感染し、発症すればほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
(特に中国、インド、タイ、ネパール、南米、アフリカなどで多発)潜伏期間は一般に1か月~3か月で、長い場合は1年~2年後に発症した事例もあります。
症状は発熱、頭痛、嘔吐などに始まり、次いで筋肉の緊張、けいれん、幻覚が現れます。
水を飲むとのどがけいれんをおこし(恐水症)、冷たい風でも同様にけいれんをおこします(恐風症)。
犬の遠吠えのようなうなり声をあげ、よだれを大量に流し、昏睡、呼吸麻痺が起き、死に至ります。
予防方法
・動物にむやみに手を出さない。
・具合の悪そうな動物には近づかない。
・予防接種(暴露前接種)
狂犬病ワクチンを接種する場合は,初回接種後,30日目,6~12か月後の計3回接種します。
万一動物等に咬まれたら
狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれてしまった場合,直ちに十分に石けんを使って水洗いをします(傷口を口で吸い出したりしない)。
その後,すぐに医療機関で傷口を治療し,ワクチン接種をします。発病前であれば,ワクチンの接種は効果があると考えられていますので,必ず接種してください(破傷風トキソイドを未接種の方は狂犬病ワクチンの接種とともに,破傷風トキソイドの接種も必ず受けてください)。
事前に狂犬病の予防接種を受けている場合でも,狂犬病にかかっているおそれのある動物に咬まれた場合は治療を目的としたワクチン追加接種が必要となりますので,必ず医療機関で受診してください。
また,現地医療機関での受診の有無にかかわらず,帰国時に検疫所(健康相談室)に御相談ください。
ご連絡は海外医療情報センター ホームページからどうぞ
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最近、報道されている不正な 海外療養費の還付請求の問題ですが、報道後、当センターに問い合わせが増加しております。報道により 海外療養費が申請して給付されることを知られた方々が多いのではないでしょうか。所轄役所などに相談されることも大切な確認です。保険詐欺はもちろんの事ながら、二重請求は不正受給の対象となりますので、ご注意をお願いしております。請求期限は治療費を支払った日の翌日から起算して2年間となっておりますのでそれ以前のものは請求する事ができません。