先日の知床遊覧船の事故で、運営会社に対し非難が殺到している。
そりゃ人の命がかかっているのだから、金儲けで無茶な運用をするのは論外だ。
でも私からすれば、あの異常な状況で、危険な船に乗るという選択が、完全に保護されるのか。
もともと遊覧船というのは安全とはほど遠い。
私は何度もウトロに行っているが、あそこの遊覧船には乗る気がしなかった。
仮に乗ったとすれば、以下の状況がすべて担保された時だけ。
①6~8月の夏季だけ
②風速8m以下
③波高1m以下
④積載トン数200t以上の船が就航
順番に見ていこう。①の要素は春先の周辺の海水温が低いこと。せめて20度近くならないと、転覆したら終わり。
②風速10mを超したら建設現場の工事は止まるし、漁船だって出漁しない。
③横波を食らったら、かなりの大型船でも危険はある。
④小型船では救助迄持ちこたえる体力がない。エンジンが止まった段階で全員絶望と思え。
当日はすべての条件がアウトだった。あれで船を出航させるのは犯罪だが、乗る方にも知識がなさすぎ。
自殺と同様なので、生命保険の判定はどうなるか。
運営会社は、刑事も民事も両方やられるが、では被害者に損害賠償できるかといえば無理だろう。
裁判に勝っても、会社が破産すればそれまでだ。
だから北海道観光は命がけ、遊覧船乗車は自己責任なのである。
行政や業者に責任を押し付けるのは間違い。
自分で勉強して、自分でよく調査して行動してください。
すばらしい景観というのは、危険と隣り合わせの場所なのだから。
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