先日農業基本法改正の説明会に行って驚いた。
食料の緊急事態への対策として、いくつかの施策の中に「配給制度の実施」と書いてあるではないか。
もちろん米と特定されてはいない。でも野菜で大騒ぎになることは考えにくいので、やるなら米くらいだろう。
たしかに戦争、地震、飢饉など不測の事態が将来したら、そういうことになるのは理屈ではわかる。
でも今の日本でそんなことがありうると思っている国民が何人いるだろうか。
たしかに流通在庫は150万トンと2~3か月分しかない。卸の相場も上がっている。
でも米穀通帳など70年くらい前に廃止されたのではなかったか。
30年前の平成の米騒動の時だって、外米の輸入で乗り切った。今度はそれではすまないというのだろうか。
問題はちょっと需給が窮屈になると、必ず買い占めたりするヤカラが出てくる。
これをあらかじめ防止するという趣旨ならわからないでもない。
こんな取り越し苦労など新米さえ出まわったら笑い話で済むのだろうが、もし不作だったらと関係者が気をもむのも仕方ない。それだけ世界の不確実性は深刻なのだ。
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