宗谷本線に乗りたい

たしか15年ぶりに稚内に着いた。
駅舎は新築されており、昔の面影はない。
前は、待合室に売店、駅ソバとかあったような気がしたが、機能的になった分、何か味気ない。
駅前広場がひどく広く感じられるのは、駅自体が手前に移動したためだろう。
駅前通りを少し進んでみる。
あった。「挽香」。
喫茶店だが、多少の軽食はある。
カレーライス550円。
ＢＧＭはクラシックの室内楽。
店主とも変わりなし。
「15年ぶり」と言ったら、
「私が年をとっただけ」とかわされた。
この町も変化が激しいと言う。
かんの旅館も、ふなき旅館も閉めてしまったとか。
前回、かんの旅館に泊まったときは、昔天皇陛下が使用されたという特別室の見学が許された。
町一番の老舗の誇りが伝わってきたものだ。
今は大手の経営する近代的ホテルがひしめいているだけ。
「もう個人経営は無理でしょう」
あ、途中の鉄路を忘れてた。
札幌からの特急は「スーパー宗谷」と「サロベツ」の3往復。
停車駅はほとんど変らないが、サロベツの方が40分ほど時間がかかる。
今回はスーパー宗谷で行って、サロベツで帰ってきたわけだが、
エゾシカに二度ほど進路妨害をされただけで、雪害はなく順調に走行した。
天気が良くなく、利尻富士は全く見えず残念。