たとえば模型道楽

1/35 SU76M

久しぶり且つ唐突にAFV,しかもソ連の地味な自走砲。発売されると聞いた時から妙に気にはなっていたのだが、今さらソ連のつや消し車両でもないかと見て見ぬふりをしていたものの、タミヤのHPを見たらやっぱり作りたくなってしまった。結論、タミヤは買って間違いなし。

屋根が無いだけ、塗る手順と組み立ての段取りに気を遣うが、部品の精度が信じられない程良いのでさくさく形になる。凄いねー。とは言え、組み立て式キャタピラは気を使って組まねばならない。これは、しょうがないな。

丸見えの車内だが十分な密度で再現されている。ここも楽させてもらったので、ついPPHのスリングを追加して、自己満足。装填手が持っている弾は手持ちの真鍮引き物で一番良く似ている奴。

巷の評判通り、フィギュアーが大変な事になっていて、非常に良く出来ている。陳腐な言い方だが、そうとしか言いようがない位上出来だ。フィギュアーの出来の良し悪しは塗り易さで分かると思っているのだが、こいつらは大変塗り易い。その道のプロに聞いた話では、良い彫刻は無駄な線が無いので塗り易いとの事。納得だ。塗り易いもんで気合を込めて塗ったはいいがプーチンさんと、もう一人は乗せてしまうと殆ど顔が見えなくなるので渾身の顔塗りは必要無かったようだ。勿論、何の調整もせず乗せられる。これ、当たり前のようだが凄い事なのだ。

AFVの塗り方は百花繚乱、本家に元祖、表に裏、定石定番と賑やかな事になっているがオープントップは組み上げてからでは塗れない所が有るので塗ってマスキングの基本は飛行機と同じ。ソ連戦車は緑なら何でもOKなので気楽。色味のアクセントに便利なのはクレオスのウエザリングカラー、タミヤのウエザリングマスターと定番のエアブラシ。小型車両でも1/35は大きいので、特に単色の場合、多少の絵画的演出は効果的だ。

自走砲繋がりで棚から下したSU152もとりあえず基本色だけ塗ってやった。当時の流行でカステンキャタ、PE等々盛り込んだイースタンエキスプレスの製品。模型としては突っ込みどころ満載のSU152なのだが、これしか無かったのだな。砲盾辺りはパテ大盛りで少しでも似せようとしたようで、我ながらご苦労さん。ついでに並べたSU122も昔作ったもの。アーマーモデリングの記事を参考にドラゴンのT34にタミヤのSU122の戦闘室(これの砲盾もたいぶ盛ったり削ったりしたはず。)を組み込んである。結果、タミヤのそれよりはずーっとらしくなった気がする。当時流行りの油彩フィルタリングなんぞもやった記憶もある。今ならそんなまどろっこしい事をしなくても同じような効果が出せるのだ。

一時、AFVも面白かったのだが何時の間にやらてんこ盛り1万円越えじゃなければ模型じゃない、こうしなければ云々の雰囲気に違和感を覚え縁遠くなったていた。翻って、タミヤのSU76M,さすがに時代が違うから小さいくせに結構な値段だが、箱の中だけで乗員込みの模型が出来る訳で、もう一度、タミヤは偉い。おかげで、こんな3者揃い踏みが実現してしまった。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「AFV」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事