エアフィックスではない。そう、同社前宣伝を見たら、オプション多、分割複雑、作り難そうだったので早々にパスしたのだ。ただ、おかげさまでブリファントムのデカールがXtradecalで花盛りになって、これは作らねばとフジミのFG1を購入。30年前の製品だが手慣れた構成だし組み易い。
有名な1985年IATに出たFG1。ラズベリーリップルだけでも十分派手なのに25周年記念の装飾が加わり、いささかやり過ぎ感も有るが一度は塗ってみたかったファントム。ハセ全盛時代、48ブリティシュファントムの限定品でこれと大西洋横断記念が発売され、当時唯一出来そうなキットだったし、中身もすごそうだったので興奮して買い込んでは見たがデカールがアレで挫折。今回Xtradecalから出たので再挑戦。もっとも、良くある話で、塗り分けが悪い、デカールが大きい、キットの形との相性が悪い、などの相乗効果で機首のレタリングが収まらず、一度は普通の機体にしとくかと思ったのだが、手持ちの唯一の資料,87年のレプリカ増刊の表紙を見ると、あれ機首にIAT1983のレタリングが無い。調べると、ショウの最中には有るが終わった翌日、7月25日の写真では無い。多分,レタリングとベーンの記念ペナントはIATの時だけだろうと言う事で、祭りの後の姿で完成。
フジミのキット、レプリカによればセンタータンクは形が変(そう思う、スカイフラッシュもちょっと太いかな)、胴体脇の補助インテイクの位置が後ろ(閉めればOK)その他些細な事は有るものの全体的にはブリティシュ ファントム。今出回っている製品は垂直尾翼にRWRフェアリングが追加されたタイプなので古い機体にするにはこれを削り尾灯を付ける必要がある。キャノピーのバックミラーも後期の装備なので削る。更に、この機体(XT597,1985)には機首レドーム下にドップラーレーダーが付いているので、幸いまだ持っていたハセ48の部品を参考に追加した。参考になるかどうかは置いておいて顛末も添えておく。寸法はハセガワ(1/48)の採寸。
ハセガワのをじーっと見て平らにしたい所だけプラ板でこさえ、隙間の芯には削れる瞬間、固まるのが遅いから隙間が出来にくい、削りたいところにはパテを盛って削ると出来る。アンテナはプラペーパー、プラ棒を貼って、それらしく。
赤はハーマンレッド、青(オックスフォードブルー)はFS15050との事なのでサンダーバード青より少し青いから、サンダーバード青にスージーブルーを足して明度,彩度を調整した。
30年前のキットをやはり30年前の雑誌増刊を見ながら作っても最新のデカールが有ればなんとかなる。あっ、いささかの幸運も必要だな。