エアフィックスのビンテージ クラシック シリーズはその名の通り大昔の製品をデカールだけ新調して、後はそのまま出している訳で、その辺を納得しないで買うと、アへとなる。
ハートの戦闘機型、デモン。色と形に惹かれて、大昔、買っては見たがどうするか考えている内にデカールが駄目になり捨てた記憶が。まー、あのデカールではどうにもならなかったかもしれない。当時でも どうしてくれようかと悩む内容である訳で、今、手にすると、おー昔はこうだったのかと感慨深くなるキット。でも、今回のデカールは意匠は同じだが大変上等で、懐かしさも有り、これだけで、よしよし、となる。
コックピットはパイロットを乗せる事が前提なので椅子等は無い。その他は推して知るべし。そのくせ、デカールには計器盤が有ったりして、あまり顧客をからかわない方が良かろうと思わせるパッケージング。
そこら中、隙間段差だらけなので覚悟して取りかかる。小さいし柔らかい素材なので多少の削る等は苦にならないが金ヤスリは有った方が仕事は捗る。隙間は伸ばしランナーを活用して埋めた。翼が薄いのは良いがリブが強烈等の細かい事は無視して組み立てるとデモンになる。尚、風防は入っていなかった。多分、昔のを入れても透明部品には見えないから省いたのだろう。
主翼の支柱はキットのままで何とか組めた。尾翼の支柱は余りに太かったのでエバグリーンのプラ棒に交換。風防は無いと寂しいから、スーパーの総菜容器蓋(PET)を切って、それらしく。PETはプラより粘るので割れ難く、こういう小技に向いている。
これにはやり過ぎかとは思ったが主翼の張り線だけを黒釣り糸(0.6号)で張ってやった。半世紀以上前のプラモデルを箱からそのままでも、マーキングが綺麗に決まると見ていて楽しい模型になる。ちょっと浮かれてブルドッグを捜したが既に売り切れていた。まー1/48の作りかけが有る事だし、多分それで良かったのだろう。