ハセガワのエア(ラ)コブラ。P-39の輸出仕様、華々しくRAFに売り込もうとしたが、言ってる事と実物が違い過ぎて不採用となったと言う逸話も有り、あまりぱっとしない飛行機だ。もっとも、使いようによっては働けたようでソ連空軍では好意的に受け取られたとの事。売り物にならなかったP-400を使わなければならなかった陸軍航空隊もいい面の皮なのだが、飛ばす機体が無いよりはずーっとましだし、ここでも使いようによっては良く働いたらしい。こんな、ぱっとしない戦闘機なのだが見た目は斬新。なにしろ3車輪式、カードア付き、エンジンはミッドシップと来た。それでも知名度低いし、塗りも面白くないのに、何故ハセガワが気合入れすぎ感のあるキットを出したのかは不明。前置きが長いぞ。
「P-38」が届いて、ん、「P-39」、おー3車輪式じゃないかで、作りかけを引っ張り出し、裏番組(乾燥待ち、気分転換などにポチポチいじる、の意)でやっていたもの。初版は小池さん、再販は和田さんの箱絵が素敵なキット。付属のマーキングは最初の方が面白い。
モールド、成形とも上等。キャノピー以外は殆どピタパチ。細かい所も上手に再現してある。で、キャノピー。これの幅が狭いのか、胴体側の幅が広いのか判らないがとにかく収まりが良くない。目をつぶるのはちと辛かったので胴体を削り、なだらかな繋がりにしてやった。多分、大分断面形が変わったはずだが、見た目は大分良くなった。別部品のカードアは、そのままでもぴったり閉めるの自信は無かったから、開けてある。そうしては見たがとても変な姿だ。
迷彩はアメリカ版RAF塗り。緑はクレオス330番。茶は自前。下面はスカイの指示だがP-40と同じ明るいグレーのはずなので334番バーリーグレーにした。本家の迷彩と、気持ち、色味が変わった、かな。
初版キットのデカールを使用。古いので心配したが散り散りにはならなかった。この頃のハセデカールの白はアイボリー、かつ透け気味なのであまり使いたくないのだが、背に腹は代えられなかった。とは言えしぶとく国籍マークだけは余り物を流用。だから、これの白は白い。
戦記に、「カツオブシが来た。」と書いて有った記憶が有る。確かに、それっぽい形だな。