銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

きせる筒あれこれ

2019-10-17 | 日記

[おしらせ]インスタ始めました→

 

皆さま おはようございます。

 

銀座平野屋本店では

『古物展示和装小物セール』を開催中です。



先日のブログでもお知らせしたように、

和装小物が特別価格での販売と、

当女将ブログで紹介の逸品の展示がございます。

あ。まだご紹介していないものもございますよ。

そちらも楽しみにしていただければ嬉しいです。

この機会に銀座平野屋の逸品を間近でご覧下さい!

 


 

さて。

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、

素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、

先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

 

 

ん?これは見たことあるぞーと思われた方。

女将ブログ通!です。

 

以前、数回に渡って「利休形たばこ入れ」をご紹介いたしましたが

(「利休形(りきゅうがた)たばこ入れ」についてはこちら

   →(その1)(その2)(その3)(その4)」)

その中でも触れた、

たばこを吸う為の道具である煙管(きせる)を入れる「きせる筒」です。
 
 
 
まず1つ目
 
 
着物から取られたような印象のきせる筒です。
23×4.3cm
 
 
 
袋部分を開いたところです。
 
扇子入れかな?とちょっと思いましたが、
扇子を入れるには少し小さいようです。
 
 
 
2つ目。
 
先代の書き付けを踏まえて名前をつけるなら
「舶来更紗 亀甲紋きせる筒」というところでしょうか。
古渡更紗製のきせる筒です。
 
 
 
サイズは20×3.2cmです。
 
 
 
3つ目。
 
 
見えにくいですが、先代の書き付を踏まえて名付けるなら
「時代地木綿きせる筒」ですね。
 
年代を経た木綿のきせる筒。よく見ると織が独特です。
生地も少し厚めの様です。
サイズは21×2.7cm。
 
 
 
4つ目。
 
 
これも先代の書き付けつき。
「舶来更紗きせる入れ(きせる筒)」
サイズは20.5×2.7cm。
なんとイタリアン柄!🇮🇹
かなり目を引きます。
当時もインパクトがあったんではないですかね。
 
 
 
5つ目
 
 
これも書き付けつき。
「舶来更紗 きせる入れ(きせる筒)」
サイズ21×2.7cm。
古渡更紗らしい植物柄です。
 
 
 
6つ目
 
 
淡い色使いの人物柄模様。ヨーロッパの木綿生地のようです。
サイズは20×2.5cm
 
 
 
これを見て「昔、似た様な生地見たことあるわー」と言った
スタッフがおりましたが、
実物を一目見て「これかわいい!」と思う方が多いと思います。
柄も可愛らしいので、これにきせるを入れる人は女性かな?
とか想像してしまいますよね。
 
 
 
日常的に使われる様な生地を使ったり、
舶来の生地を使ったり、
それぞれの好みが反映されて、「きせる筒」は見ていて楽しいですね。
生地の見本市!と言ったところでしょうか。

  

 

なお、今回ご紹介致しました逸品は、

銀座平野屋本店にて展示中です。

是非間近でご覧くださいね。

 

 

10月9日(水)~18日(金)

『古物展示・和装小物セール』

銀座平野屋本店にて

*土日祝日の定休日はお休みとなります。


 

 

 


 

年内の催事日程(予定)


10月29日(火)~11月4日(月・祝)そごう徳島店

11月13日(水)~19日(火)川西阪急

12月4日(水)~12月10日(火)西武高槻店

12月13日(金)~12月16日(月)佐賀玉屋

 

詳細など決まり次第、またご連絡いたします。

みなさま、お待ちくださいね。

 

 

 


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