銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

格調の美ー櫛・笄(その2)

2019-02-15 | 日記

おはようございます😃

現在、銀座平野屋には春の催事で展開予定の

新商品が次々と到着しております。

春の催事の旅の準備が進む中、この瞬間はとてもワクワクします。

 

ではまずは催事のお知らせから。

 

2月20日(水)〜25日(月)

岡山高島屋さんにて

江戸・東京の味と技展

出店させていただます!

   

新商品を取り揃えて皆様のご来店をお待ち申し上げます!!

 

伝統の江戸、発信地・東京の魅力をたっぷりとお楽しみください。

 

場所は8階催事場です

✳︎最終日2月25日(月)は午後4時閉場

 

 


 

 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、

素敵なものが数々ございます。

それは江戸からの粋を伝える物であったり、

先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、先人の技が光る逸品もございます。

 

今回は櫛・笄の続きです!(前回記事はこちら→)

 

 

『櫛・笄 羽づくし』秀き(?)作 (櫛)縦3.6×横9.2cm (笄)15cm

 

木台黒漆に金や銀、螺鈿で蒔絵をほどこした櫛と笄です。 

こちらは櫛と笄でセットで使用されたものです。

 ✳︎木台黒漆(もくだいくろうるし)=木製の土台に黒漆を塗ったもの

 

孔雀などの色々な鳥の羽がちりばめられています。

金銀螺鈿の蒔絵でえがかれた、孔雀の羽の繊細さ!

羽毛の上に重ねられた模様の繊細さ!

職人の技の見事さがよくわかります。

なお、笄についている赤い小さな点のようなのは、

作者の印(花押さくです。同じものが櫛にもついています。

 

笄の先端部。ここにも羽毛が。やはり蒔絵が。

 

少しわかりにくいですが側面の1cm程の小さな部分にも螺鈿蒔絵が。

 

ここに製作者の名と印が。

作者名は「秀き」かしら。→下の字がよくわからないです。

これで羽毛の銀も見えますね。

 

 

結い上げた黒髪からチラリと覗く、黒い櫛と笄。

光の反射を受け金銀螺鈿がキラリと輝く。

そんな様を想像すると、

当時の日本女性の心意気までうかがい知ることできそうですね。

 

 

 
 
 
櫛・笄」もう少し続きます。
 
長くなっておりますので本日はここまでとさせていただとうございます。
 
 
 

 



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