銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

小さな美術館ー帯留ー(その2)

2018-10-18 | 日記

 

銀座平野屋には普段お客様の目にはふれないけれど、

素敵なものが数々ございます。

 

それは江戸からの粋を伝えるものであったり、

先人の技や美を伝えるものであったり様々です。

その中で銀座平野屋には、職人の技が光る逸品がございます。

 

 

先に『小さな美術館-帯留-(その1)』で、

銀座平野屋に伝わる刀装具から作られた帯留めを紹介させて頂きましたが、

好評につき、本日は第2段として

色々な素材で作られた帯留めをご紹介いたします。

 

「帯留 鯉に波」

材質:珊瑚 *少し古い時期に作成されたものです。 横4×縦1.5cm

珊瑚の赤さが、鯉の色にピッタリな印象です。

また、この鯉と波の立体感がすごいんです!

少し角度を変えると

おわかりいただけますか?鯉の奥(右上)の彫り。

写真の撮り方で見えなかったものが見えるほどの立体感!

裏も流水を思わせる作りで、見事です。

 

 

 

「帯留 蓮」

材質:翡翠 *少し古い時期に作成されたものです。 横3×縦1.5cm

上部に開いた蓮の花と、右に丸い2つの未敷蓮華(みふれんげ:まだ蕾の蓮)が

表現されています。

小さな作品なので、蓮は良く見ないとわからないのですが、

翡翠の緑に浮き上がる彫りが美しい逸品です。

 

 

 

 

「帯留 波」

材質:珊瑚・真珠 *少し古い時期に作成されたものです。 横5×縦1.5cm

うねる波に、飛沫が真珠で表現されている。

職人の表現の巧さを感じます。

小さな作品ですが、帯留めにのせると存在感が増す逸品です。

 

 

 

どの作品も、小さな帯留めの世界に

職人のデザインセンスや素材の使い方の見事さに

気づかされます。

まさに小さな美術館です!

 

 

 

 

本日はここまでです。

まだまだご紹介したい色々な素材の帯留めがございますので

その3)につづきます。

 

 



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