銀座平野屋女将日記

銀座平野屋210年のあゆみと老舗女将の嫁日記

銀座 平野屋の建物の話

2009-12-17 | 日記
昔袋物!今はハンドバッグとなりました平野屋は『袋物小物趣味の店』となっているのでこの間、電話で『お宅は紙袋売っていますか?』と問い合わせがありました。
日本橋から昭和9年に8丁目に店を構えてから戦災でもやけず、木造のたたずまいでしたが、平野屋は2軒長屋で隣は『江戸屋』いう日本髪も結えるおばあさんがいて、銀座では重宝でした。
押入れが隣と入子になっていて、隣が壊せば、平野屋も壊れる!という、めんどうな建物でした。
平野屋が買う前は、ケンバンの待合所だったそうで中庭が15坪の中にあったそうです。
確かに土壁に小窓があって、小さな障子がありました。
ケンバンも昔は裏通りに木造で一階にお稲荷さんもあって風情がありました。
今はビルになりましたが、今も夏は窓が開いていると、お三味線が聞こえてきます。
銀座は昔建てたビルが古くなり、世の中も消防法が厳しくなると、昔OKされていたビルもスプリンクラーが無いから取り付けろ!と言われても、すぐには建て直せません。資金の援助も無く、銀行から融資してもらおうとしたら、バブル崩壊後は銀行の貸し渋りに銀座の老舗は生き残れなく、廃業に迫られた店も沢山ありました。平野屋も今木造であのまま残っていたら本当に銀座の名所になっただろうに・・と残念でなりません。ホームページで『銀座平野屋』で検索すると、元銀行員の半絵描きさんが当時一軒一軒、金春通りの店を書いてくれた平野屋が見られます。       今日はここまで・・では

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