3回目の写真展を振り返って~霜倉真二のコメンタリー

2006年11月12日 | 写真展
霜倉 真二
『Remains』

写真展から1週間が経って、ようやく落ち着いてきました。身近な目標がなくなると少し寂しいセンチメンタルな気分でもあります。今回は自分の作品が会場の入ってすぐのモノクロ写真だったので、ご来場いただいた方には、印象に残っていただいているかと思います。今回作品で自分としては、新たな試みがありました。一つは、今勉強しているテーマ性のある作品作り。夏と冬の写真を等価で比較してみることにしました。もう一つは、そのテーマに少しでも近づいてもらおうと思い、ポートフォリオを作成してみました。結果としては、テーマとしてはご来場していただいたすべての方々に伝わらなかったかもしれません。(作家としては永遠のテーマとなりそう。)その中でも興味を持っていただいた方に、ご感想いただきましたのでコメントを紹介したいと思います。

☆千丈寺湖に行ってみたくなりました。
☆霧の写真の世界に包まれたいです。

 写真をご覧いただいた方にそう感じていただけると、本当にうれしく思います。撮ってる現場では結構苦労があり、それが写真に現れないように努めています。自分がマイケル・ケンナ氏の冬の風景写真など見ると『寒い中、頑張って撮ってはるなあ。』と写真の向こうの世界が見えて泣けてしまうところがあります。これも職業病でしょうか。
★Remainsってタイトルの単語の意味が違うような感じ。
 英語のタイトルって難しいですね。ネイティブにしか解らない意味や表現もあるようなので、次回は確認してもらって進めるようにします。
★写真の組合せが、わからなくもないがバラツキを感じる。
 写真の選択というのは難しいですね。今回は撮る段階でこのような展示をすることを前提としてなかったので、統一感がでなかったかもしれません。テーマをもって写真を撮ることも必要だと思いました。
☆日常の風景がこんなに素敵にに表現できるものなんだと感動しました。
☆見ていて心がすっとして心地よかった。

 モノクロームは、プリント方法などで被写体のイメージをかなりデフォルメできるように思います。おっしゃるとおり身近な風景でも素敵に変えることができると思います。心地よい写真は、自分の目指しているところでもありますのでうれしく思います。
☆こんなモノクロプリントを焼いてみたい。
 写真を本格的に初めて6年目になります。プリンティングに関しては一番力を入れて勉強してきました。そう感じていただいたのは本当にうれしいです。
★ポートフォリオの文章は湿度感が高く、写真とのギャップを感じた。
 写真を身近に感じてもらいたくて、今回自分が進めたコンセプトを素直に書いちゃいました。イメージって大切ですよね。以後気をつけます。
☆水のある風景っていいね。
 釣りがきっかけだったのですが、これからも水辺の写真にこだわって行きたいと思います。何故って?それはそこに水辺があるからです。(笑)

今回は写真展示を通じて、いろいろな人と会話をしたような感じです。コメントいただいた方、本当に有り難うございました。貴重な意見今後の作品作りに役立てたいと思います。まだまだ、未熟者ですから・・・。
霜倉 真二