新年2022年元日にレナード彗星(C/2021 A1)を撮影しました。
1月1日、早朝小雪の後は晴れ。2022年が明けました。今年は新型コロナウィルスが収束してほしいと願うばかりです。
昨年末にレナード彗星が急減光しているとの天文情報があり、自分で確認観察・撮影するチャンスを待っていました。
本日(1/1)の天気予報は夕方晴れでした。
そこで、元日でありますが、近場の「カノープスの見える丘」へ初観察・撮影に行きました。
現地へ着きますと、風は吹いていますが、何とか撮影できそうでした。迷わずε-130D望遠鏡を車から出して撮影準備しました。
本日も薄明の明るい空の中でポーラメーターを使って大体極軸合わせしました。北極星は少しのずれだけで、微調整で済みました。
準備完了しました。基準星は木星として彗星を一発導入しました。
試写してカメラモニターをチェックしました。彗星の光度はそれほど減光しているようには見えませんでした。
彗星は低空7度ぐらいのため、短時間で要領よく撮影する必要があります。
連写撮影を繰り返しました。露出8秒、13秒、15秒の3通りで撮影しました。空が暗くなるにつれて適正露出が長くなります。
撮影終了して機材を片付けて帰宅しました。そして、家族と一緒に夕食を頂きました。
夜、ソフト現像処理しました。
彗星光度をステライメージ9ソフトで自動測定しますと、5.9±0.2等です。先日(12/28)の5.8等と大差ありませんでした。
レナード彗星は増光・減光を小刻みに繰り返しているようです。
写真1コマ画像で核の部分を見ますと、核は丸くなくて歪んだ形です。核の向きがぐるぐる変わっているのでしょうか。太陽の熱で氷が解けて変形しているのでしょうか。
撮影した写真3コマを添付します。(1/2午前、午後に写真②、③追加)
今回は試験的にQBPフィルターを使って撮影しました。
尾の長さは写真から測定しますと、角度で約40分です。
LPR-NフィルターよりもQBPフィルターの方が尾が長く写るようです。
①2022年元日のレナード彗星(C/2021 A1)
2022年1月1日17時57分40秒~18時02分01秒
露出13秒×21コマ ε-130D F3.3 QBPフィルター
トリミング ISO1600 愛知県大府市 気温6℃
※上が北
②2022年元日のレナード彗星(反転写真)
データは①と同じ
③レナード彗星撮影風景(超低空姿勢)
2022年1月1日撮影