※9月29日にアップした記事です。しばらくTOPに置いておきます。
9月23日㈮、三連休の初日に大雨降りのなか、ヘルプマークサポーター研修会に参加してきました。
2年前に初めて参加した研修会。その時の感想はこちら、ヘルプマークサポーター研修会 - ヤサシイヒカリです。
読んでみると、この時も感想の記事は当日から1週間後にアップしていたようで…(汗)。今回も日が過ぎてのアップになってしまっています。
ちょっと見にくくなってしまいましたが…研修会で配布された啓発チラシです。
『ヘルプマークを知っていますか? 援助が必要な方のためのマークです。』
『外見からは分からなくても援助が必要な方がいます。このマークを見かけたら、電車内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。』
このヘルプマークを普及させる活動をしていらっしゃるのが、このブログでもささやかながら応援させて頂いている地元タレント、塚本明里さんです。
明里さんは筋痛性脳脊髄炎、脳脊髄液減少症、線維筋痛症と言う3つの難病を患いながらも、地元タレント、モデル、地域活性化ボランティア、講師など多彩な活動をしていらっしゃいます。また、筋痛性脳脊髄炎患者会『笑顔の花びら集めたい』の代表でもあります。
明里さんがかかえていらっしゃる3つの難病は、外見上では分からない、けれどどの病気も重い症状があり、特に筋痛性脳脊髄炎は治療法がまだ確立していない疾患です。
明里さんもヘルプマークをお持ちです。そして病気であっても出来ること、その一環として岐阜県ヘルプマーク啓発大使を務めていらっしゃいます。
今回の研修会は、塚本明里さんを講師にお招きして岐阜県が様々な障害の特性や配慮を理解し、ヘルプマーク所持者に対する声かけや手助けを実施するヘルプマークサポーターを養成するため実施されたものです。
私は一昨年参加させて頂き、サポーターカードを取得させて頂いていますが、まだまだ勉強不足なので、今回も明里さんのSNSで情報を知り、早速申し込みした次第です。
ここからは、当日配布されたレジメに沿って書いています。
①講師自己紹介
・プロフィール ・現在の活動 ・3つの難病 ・ヘルプマーク啓発への思い
②ヘルプマーク
・福祉シンボルマーク
12個の福祉シンボルマークの名称と意味を学びます。
ヘルプマークはこのシンボルマークの一つです。
・ヘルプマークとは
・ヘルプマークのデザインの意味
赤色→ヘルプ=普通の状態ではない ♡→相手にヘルプする気持ちを持ってもらう ♡と✚→誰もが知っているシンボルマークを組み合わせることで直感的把握と行動に結びつけることを意図している
③ヘルプマークの歴史
2011年 人工股関節を使用している女性東京都議会議員の発案
2012年 東京都がヘルプマークを作成。
都営地下鉄からヘルプマークの配布や優先席へのステッカー表示が始まる。
2017年 日本工業規格(JIS)案内用図記号に採用
④ヘルプマークの現状
・ヘルプマークの認知度 59.6%→意味を知っている 24.2%→見た事や聞いたことはあるが詳しい意味は知らない 16.9%→知らない
・全国でのヘルプマーク普及状況 47都道府県全てで導入
⑤ヘルプマークサポート
・ヘルプマークを見かけたら…思いやりのある行動を。サポートにあたっての明確なガイドラインは設けられていない。
・こんな時どうする?。配慮&サポート…明里さんの考察案として
☆ヘルプマークを所持している人は、外出時に不安あるから身につけている
☆非常時は、誰でも不安になりますが…病気や障害のある方の不安の大きさを想像して欲しい
☆しかし、いろんな事情で所持しているので、すべて何もかもがサポートして欲しい訳ではない
ヘルプマークを身に付けた人が…
電車・バスで立っていた→席を譲りましょう
街を歩いていた→そっと見守りましょう。周りに危険がないか気にかけましょう。
困っていそう→優しく声をかけましょう。
本人が答えられる状態でない・何か言いたそう→必要な配慮・援助を実施する(マークの裏側に必要な配慮、対処、連絡先などが記入されている)
事故や災害時に近くにいた→積極的に声をかけましょう。安全に避難するための支援をしましょう。
・ヘルプマークサポートを子どもに伝える時の注意点
ヘルプマークを見かけたら…
☆見守ってあげましょう
☆席を譲ってあげましょう
☆具合が悪そうだったり困っていたら…大人の人を呼ぼう(イタズラ、誘拐、怪我などのトラブルを回避するために)
☆大人の人にヘルプマークの裏に対処法を書いたシールがある事を教えてあげよう。
⑥ヘルプマーク今後の展望
・利点と課題
☆ヘルプマーク所持者…助けてもらいやすくなる。
病名や障がい名を知られたくない人も身につけやすい。
何かあった時のための「お守り」みたいになって、出かけやすくなる。
☆サポート者…絶対いい人になれます♪
課題としては…。
☆知られていなければ役に立たない。
☆ヘルプマークを悪用する人問題
☆ヘルプマークで“弱者”だと決めつけたいじめ問題
・ヘルプマークで目指す社会とは
『人間本来の思いやりを引き出して、お互い様の社会を創り出す。ヘルプマークは一助になる』
前回の明里さんのお話も、とても分かりやすく優しい雰囲気が溢れていましたが、今回の研修はさらに聴きやすく、頭の中にすぅ~っと刻み込まれるようなお話でした。眠気が襲いがちな午後であっても全然眠気はおいでにならず(笑)
このあと休憩をはさんで、後半は岐阜県健康福祉部 障害福祉課の担当者さんからのお話を聞きました。
①ヘルプマークについて
・岐阜県では平成29年8月1日から導入。令和4年3月末までに約56,000個配布。
②ヘルプマークサポーター制度について
・ヘルプマークサポーターとは、障がいの特性や配慮について理解し、障がい者等(ヘルプマーク所持者)に対する声かけや手助けを実施する人の事。
③障害者差別解消法について
・障碍者差別解消法とは、障がいのある人もない人も、すべての人がお互いの人格や個性を尊重しながら共に生活できる社会の実施に向け、障がいを理由とする差別を解消することを目的として制定(平成28年4月施行)
④障害の種類と特性の基礎
・視覚障害、肢体不自由、盲ろう、精神障がい、発達障がい、聴覚障がい、失語症、内部障がい、知的障がい、難病の障がい、病気を抱える人へのサポートのポイント
⑤まとめ
・ヘルプマークは、障がいのある人が身につけるだけでは意味がありません。
・まわりの人が、ヘルプマークとは何かを理解し、温かい心遣いによって、はじめて効果を発揮します。
ここで研修会の全日程が終了しました。
その後は明里さんと少しお話させて頂きました。少しのつもりでしたが、もしかしたら自分が思っていたより時間が長かったかもしれません。後ろでまっていらした方に申し訳なく思っています。
また、今回は小学生の女の子もご両親と一緒に参加されていて、感心と同時に嬉しく思いました。末頼もしいサポーターさん誕生ですね!
私自身は、一昨年始めて研修を受けてから今まで、実際にサポートする経験はまだありません。いざとなったらしっかりサポートできるかどうか自信は全くないのですが(汗)、いざという時のためにも、今後もこうした研修に参加して勉強を続けていきたいと思います。
研修に参加させて頂き、本当にありがとうございました!