未亡人の独り言

夫が突然、糖尿病に。そして、膵臓癌へ…
2009年6月22日永眠。未亡人になりました。

臨床試験

2007-10-11 22:11:07 | 膵臓癌闘病記
今回、参加する臨床試験は日本と台湾共同のプロジェクトで、日本国内だけで約50の施設が参加して、日本だけで500-540人に台湾と合わせて計600人で試験します。
A.ゲムシタビン(ジェムザール)単独投与
B.TS-1単独投与
C.両方投与
と3グループに分けて、調べます。どの治療法になるかは、患者が選ぶわけでも、主治医が選ぶわけでもなく、製薬会社が振り分けますが、仮にAグループになっても、効果がみられなければ、試験を打ち切り主治医と患者が話し合い、方針転換したり、また逆にグングン効果が出て、腫瘍のサイズが小さくなれば、これもまた試験を打ち切り切除手術することもできるそうです。
この方針転換できるというのが、このプロジェクトのポイントであり、先生も患者に協力依頼しやすいセールスポイント(?)みたい。
私が「腫瘍が縮小しなくても死ぬまで投与するんですか?」と聞いたら「腫瘍を小さくするだけが目的ではありません」と言われました。
つまり、いかに普通の生活を維持しながら生存できるかも大事であると。
実際、腫瘍は小さくならなくても、自覚症状なく二年生存したケースもあるとおっしゃってました(それでも二年しか?!)
まあ、現代医学では治らないってことですね。
つづく
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社会貢献

2007-10-11 00:12:11 | 膵臓癌闘病記
先生からは、現在の主人の腫瘍は門脈という血管にはりついてること、近くのリンパ節が腫れてることを説明してくれました。一定の範囲に収まってるものの、リンパ節に若干浸潤してるため病期でいうと4Bとなるそうです。
やはり切除は不可で、無理して切除してもすぐ転移するのは目に見えているそうです。
抗癌剤には二種類あり、A.ジェムザール、B.TS-1で世界的にこの二種が使用されている。
A単独かB単独かA+B併用の3パターンあり、それぞれに善し悪しがある。
正直言って、どれを採用するのがベストなのか先生方も決めるための道しるべが無い状態であることなどの話があり、今夏から始まった膵臓癌治療の臨床試験に参加してほしいという話でした。
ビックリでもあり、ある意味予想していた面もありましたね。
膵臓癌は、まだまだわからないことだらけの病気で、現在使用されている上記の抗癌剤も厚生労働省で認可されたばかり。
まさに手探り状態なのです。
ようやく大鵬薬品が音頭をとり臨床試験する組織が動きはじめたみたいです。
これからの医学の進歩のため同意しました。
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