蝋梅の木が
清らかな風を送ってくる
冷たく、
でも甘く
どこまでも清らかな
美しい風
冬の
澄んで冴えた空気に
凛と香る
はちみつ色の
風
この木が
厳しい真冬に咲くことを選んだのは
…なぜ?
”雪中、 厳寒を冒して開き
香気馥郁たるもの”
平家物語と、庭の雪
原作大古典『平家物語』古川日出男 訳「800年の時を超える祈りの物語」が今週からはじまる。きのう『鎌倉殿の13人』もはじまったけれど源氏よりも平家に惹かれるわたしにとってこち......
去年は新年早々に雪が降って
柔らかな雪のなかで
蝋梅は
雪の精のように
清らかに
美しかった。
青空にも映えるけれど、
「雪中四友」と呼ばれる花だけに
雪をいただいた姿も
慕わしい。
雪、降らないかなぁ…
蝋細工のような
たおやかな花
半透明の
はちみつ色は
そのまま透きとおって
消えてしまいそうに
淡くて
元気すぎる黄色に
気おされがちなわたしも
引きよせられる。
憧れる。
空に 陽に
雪に
消えいってしまいそうに
ほのかな色
素心蝋梅のはちみつ色
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