ついてくる?
「そこ」で
振り向いたツグミと
目が合って
とくん、
と胸が鳴って。
裏庭の
朽ちかけた金網フェンス
錆びた脚立
降りつもった落ち葉
破けて
ぽっかり開いたフェンスの穴から
向こう側へ
トンネルを抜けて
もうひとつの
彼らの世界へ
ここではないどこかへ
前にも
同じようなことを書いたけれど
どこかへ繋がっていそうな「扉」を感じると
胸が騒ぐ。
入り口っぽいところ。
雲とか
蔦のからまる茂みとか
とても急な坂や階段のてっぺんを
下から見あげたときとか
大きな木とか
いつもではなくて
ふとしたときに
別世界とつながるような。
どきっとして
向こう側へ
行きたくて
行けそうで
身を乗り出してしまう
ここではない
どこかへ
そうそう、
ツグミがやっと
庭に姿を見せてくれたのです。
公園で
何羽か見かけていたけれど
なかなかうちに帰ってこないから
心配してしまった。
おかえり♪
トレードマークは
胸の
青海波の模様と
だるまさんが転んだ歩き。
シベリアやカムチャッカから
はるばる海を越えて
渡ってくる冬の、
小鳥
ツグミ。
その名の由来は、
日本では
さえずらずに口をつぐんでいるから。
日本では
さえずらずに口をつぐんでいるから。
ツンドラの森で
恋をするときツグミは
どんな歌を、歌っているのだろう。
恋をするときツグミは
どんな歌を、歌っているのだろう。
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STAND WITH UKRAINE
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