出かけていて帰ってきたときに
うちの前の小径に
スズメがうろうろしていて
よく見たら
まだ幼い子スズメたち。
この前の
ヤマガラっ子と同じで
くちばしがまだ
黄色い。
きょうだいで
たわむれる様子や
飛んだり跳ねたり
ぽて…っとすわったり
羽をばたばたしたり
地面の食べ物をさがしたり
いろんな仕草が
あんまり
可愛らしく
いじらしくて
すっかり
見とれていたら
急にみんなで移動しはじめて
はっ!
としてスマホを出して
写真を撮った。
その翼で
大空を
自由に飛びまわれるのに
あどけない横顔には
不安と希望が
見え隠れしている。
…意志も。
ちょんと墨をぬったような
頬っぺが
かわいらしい。
さいしょの写真は
わらわらと去っていく一家の
最後の子が、
柿の枝先にとまって
最後に
わたしを振り向いた瞬間。
わんぱくな顔つき。
お尻の羽毛がふっわふわ。
一方
スズメの団地では
大人たちがまだまだ
ちゅんちゅんばさばさ大騒ぎ。
巣を覗こうとする仕草が
かわいらしくも、愛情に満ちていて。
糞でも卵の殻でもない。
なにをくわえて出てきたの?
壁につかえている尾羽が
じゃばらに。
上空が気になります。
カラスかな?
頭をかく姿が
ちょっとセクシー。
団地の前で
真面目に
張り込んでいれば
巣立ちの感動を
スズメたちと
共有できるのだろうけれど。
地味だけど
健気で
きらきらした目をして
いとをしい
スズメ。
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