beauty and harmony

薔薇の悲しみ



霧雨のなか
おもおもと群れ咲く
薔薇の前に立って

気づけば
薔薇の悲しみを

想像していた


薔薇は薔薇の悲しみのために花となり青き枝葉のかげに悩める
__若山牧水


牧水は
悩みながら薔薇を眺めて

その花に
己の悲しみを見いだしたのだとは、
思う



でも

薔薇自身の悲しみに
思いを巡らせるわたしがいる



薔薇ほど
意志を感じる花はないと

思うから
かもしれない




悲しみゆえに
花ひらき
香りたち

なお
青い枝葉のかげで
愁いている  



その、
薔薇の悲しみを

思う










コメント一覧

sukekaku5th
オジンさん、こんにちは。
加藤登紀子さんの歌というと『百万本のバラ』ですよね?
奥深くて寂しげな、印象的なメロディの歌ですね。もともとラトビアで悲しい子守歌として生まれたとか…
膨大な品種を誇るバラの数だけ、そしてバラを愛でる人の数だけ、バラにもいろいろな物語があるのでしょうね~。
百万本のバラを口ずさみながら眺めたら、オジンさんのお庭の赤いバラが意味深く見えてきそうです。
コメントありがとうございました。
__桐花
yamaguti2520
加藤登紀子さんの歌を思い出しました。悲しい歌ですね~悩めるバラ綺麗だけれどトゲもあります。赤いバラは何か血の色にも似て美しいバラにはトゲがあるか~オジンは近づかないようにしないといけませんネ❕オジンの庭にも赤いバラが今は盛りと咲いています。写真に撮ってみようかな~
sukekaku5th
赤石さん、こんにちは~
コメントありがとうございます。
ずっと昔から裏庭で咲いているつるバラで、名前もわからないのですが、ピンクのなかにところどころ白っぽい花も咲いて、不思議な子です。
ハマナスの花言葉は「悲しくそして美しく」なんですね? なんだか意味深げです…
バラは品種も多いから花言葉がたくさんありそうですよね。
でもたしかに普通バラは「悲しみ」にほど遠いイメージを持ちますね^^;
__桐花
赤石
こんにちは~
とても綺麗な落ち着く色のバラですね。
バラを見て悲しみというのはあまり想像をした事がなかったですので、花言葉を調べてみました。
色や本数によっても意味を持つんですね。
いずれも悲しいという花言葉は見つかりませんでしたが、海岸の植物でバラ科のハマナスの花言葉は「悲しくそして美しく」という意味をもちます。
バラ科であるから、バラにも当てはまる部分があるのでしょうね。
いろんな思い出が詰まっていて、それを思い出すと悲しくなってしまうのかなと感じました。
sukekaku5th
ひるがおさん、こんにちは~
このつるバラはずいぶん昔から、いつのまにか気づいたら裏庭の一角に咲いていて、手入れもしてもらえないのに毎年きれいに咲いてくれます。
ピンクのなかに白っぽい花もひとつふたつと紛れていて、気に入っています。
名前もわからないのですが^^;
ひるがおさんも癒されてくださってうれしいです。ありがとうございました。
__桐花
ひるがお
桐花さんが感じた薔薇の悲しみ・・・
何な悩むことがあったのかも
その悲しみを感じてあげてこのかわいらしいピンクの
つるバラさんに
写真が素敵すぎます
私は充分癒されました
sukekaku5th
あおぞらさん、こんにちは。
「悲しみすら似合わない薔薇」っていうフレーズがなんだかすごく響きました。
チューリップなども明るく健やかなイメージですけど、お天気や、自分の気持ちひとつで悲しみをまとうこともありそうです。
人の感情が繊細で素晴らしいってことなのでしょうか。
薔薇はやっぱり華やかで豪華なイメージが強いですが、ちょっと違った表情を見つけて見るのもステキですよね。
コメントありがとうございますした。
__桐花
sukekaku5th
ショカさん、こんにちは~
「植物たちとの記憶は、
僕には、
記憶の隣だったり、奥だったり。」
…なんだかキュンとしました^^*
ショカ園さんのアンジェラはほんとステキですよね。
思い出のバラをいまのお庭にもステキに咲かせていて、暮らしのなかのいろんなシーンに取り入れていて、憧れます。
印象的…ですね。桜もとても愛されているけれど、バラはまた別の雰囲気で愛されてますね。
__桐花
kimibluekimi
桐花さん、こんにちは。
薔薇の悲しみ、感じたことが無かったです。
むしろ咲き誇るかのような薔薇の花には悲しみすら似合わないと思っていました。
けれど自分の思いを花に託してみれば、そんなことも感じられるのかもしれませんね。
雨に濡れそぼるような薔薇の花。
重たく首を垂れる様は、悲哀さを想像させるのでしょうか。
華麗な姿ばかりではない薔薇。
表情が幾つもあることに気づかせて下さり、ありがとうございます。
tsn24502
桐花さん、おはよ~。
植物たちとの記憶は、
僕には、
記憶の隣だったり、奥だったり。

バラの記憶は、うちにも咲くアンジェラ。
うつくしくて、切なくて、甘い記憶。

ばらがこれほどヒトに愛されるのは、
映る絵が印象的だからかな・・

ショカ
sukekaku5th
attsu1さん、こんにちは。
きっとなにか悩んでいるときだったんですよね。ていうか、いつも悩み悲しんでいるような人だったみたい?
気持ちを伝えたくて薔薇に話しかけていた…ってステキだなって思いました。
実はわたしも、この記事を書いているときにフジコさんのことを思いました。教えていただいた番組を見たばかりだったからでしょうか。attsu1さんと同じでなんだかうれしいです^^
でもほんと、あの階段は80、90代の方には危険すぎますよね!
わたしもどうして1階に移しておかなかったの?って思いましたが、フジコさんってけっこう頑固っぽいからピアノを動かすの承知しなかったのかもとか勝手な想像をしちゃいました^^;
天国でショパンやモーツァルトと楽しくおしゃべりしたりピアノを弾いたりしていそうですね。
__桐花
sukekaku5th
shimaさん、こんにちは。
衝撃が走ったような、目から鱗なかんじを受けてくださったんですね? ちょっと恥ずかしくなってきました…!
牧水のバラには「薔薇を愛するは げに孤独を愛するなりき わが悲しみを愛するなりき」というのもあって、彼にとってのバラはふつうのイメージとは違っていた感じですね。
一般的にバラはやっぱり華やかで高貴な美しい花という印象ですよね。
わたしは鳥に話しかけるのと変わらずお花にもあれこれ話しかけちゃいます^^;
お天気や時間帯、なによりもそのときの自分の気持ちで、同じ花も、同じ鳥も、またその鳴き声も、微妙に違って見え、違って聞こえますし…
shimaさんもいつものように小さくなって、まわりと飛んだり花びらに乗ったりしてバラと触れ合ってみてください^^
__桐花
breezemaster
こんにちは^^

若山牧水、この詩を書いた時は、なにかに悩んでいる時期だったのかもですね。
そんな時に見た薔薇、
自分の気持ちを伝えたくて、薔薇に話しかけていたのなんて、
妄想しました。

薔薇、華やかさ、純粋さ、神々しさを持っています。
もし幸せな気持ちだったら、
でも、もし不幸だったら、、
薔薇を見て思う気持ちって違いますよね

ふとフジコ・ヘミングさんを思い浮かべました。
耳の障害、国籍、
色々な問題が有っても、ピアノを通して、気持ちを伝えていたんでしょうね。
階段から落ちたとのこと、これだけは、なんで周りの人が、
ピアノを1階にしてあげなかったんだろうって、
悔やまれます。
それでも番組の最後でヘミングさん、モーツアルトのピアノソナタを弾いていましたね。
天国で、きっとモーツアルトに会っていますね。
fumiel-shima
桐花さん、こんにちは。

少し大袈裟かもしれませんが桐花さんの言葉に衝撃(?)が走りました。
薔薇と言えば私のイメージでは『気品のある美しい姿といい香り』そして『愛情』を表すものという感覚でしたが・・・
薔薇と悲しみが繋がるとは・・・と。

この若山牧水の歌は初めて知りましたが桐花さんが感じられたように悩める牧水が薔薇の姿に己の悲しみを見いだしたり自分の姿を薔薇に投影させて詠ったのか・・・

強い意思を持つ薔薇が薔薇自身の悲しみを桐花さんに感じさせたのか・・・
花開くその姿や香しき香りに深い悲しみを思わせる桐花さんの底知れぬ繊細な感性・・・

どちらにしても牧水も桐花さんもバラと対話していることは間違いないのではないでしょうか。
物言わぬ薔薇だからこそそれを牧水も桐花さんも薔薇にも心があるように感じ取って寄り添って言葉にできるのでしょうね。

私も時々、空想の世界で花々や木々や小鳥たちとの触れ合いの情景をコメントしてきましたが、それをいつも桐花さんに感じ取っていただき同じ様な思いを持てることを嬉しく思ってきました。

今回の記事を「衝撃」と書きましたが「目から鱗」かもしれません。
ありがとうございました。
sukekaku5th
tadaoxさん、こんにちは。
薔薇の悲しみ
ちゃんと見いだせたかどうか…
想像して、思いを巡らせていた感じです^^
そうなんですよね、みなさんにコメントをいただいて気づくこともたくさんあって、とても感謝しているのです。
いつもありがとうございます。
__桐花
s1504
〈桐花〉さん、薔薇そのものの悲しみを見出せましたか。
若山牧水のように自分の思いや境遇を重ねるのが一般的ですから、薔薇の憂いとか悲しみの前にたたずむ桐花さんを想像し新鮮な気持ちになりました。
ほかの方のコメントも面白いですね。
いろいろの思いを吸い上げる薔薇の悲しみでした。
sukekaku5th
d-i-o-s、こんにちは。
牧水はたぶんなにかを悲しみながら薔薇を眺めて、そこに自分の悲しみを投影しているんだと思うのです。
どんな花でも、空とか、鳥の声とかでもそうですが、自分のそのときの気持ちでちょっと違って見えてきたりすることがありますよね。
芸術家の孤独…そうですね。ちょっとわたしたちとは違う感性で、違う目で見たり、聞いたりしているのかもしれません…だから素晴らしい作品がたくさん生まれているんですよね。
__桐花
sukekaku5th
すずちゃんのかあちゃん、こんにちは~
気おくれを感じながら薔薇園に立ちすくむかあちゃん…も、なんだかロマンティックです^^
ほんとうだ。胡蝶蘭は花のカタチは全然違うけれど、まとっている雰囲気は薔薇と同じ種類ですね。
文武両道で超美人…わたしはクラスメートじゃなくて先輩にいて、憧れてたのを思い出しました。「祥子せんぱーい(≧∇≦)」ってくっついてた。
美し過ぎるものにめっぽう弱いかあちゃんが大好きです^^*
__桐花
sukekaku5th
大ペケさん、こんにちは。
大ペケさんバラにお詳しいんですよね^^* ステキすぎます!
わたしはバラの品種とか名前とかさっぱりわからくて…あ、でもバラだけじゃないんですけど。好きだけど頓着しないところがあるみたいです😅
写真は庭の蔓バラで小輪が群れ咲いてます(もちろん名前わかりません^^;)が、牧水が見たのは大輪でひとつだけのバラのような気がします。
和の清楚な花を見てならよくわかる気がするけれど、豪華な薔薇で孤独や悲しみというのは、やっぱり牧水の薔薇観はちょっと人と異なっているのでしょうか。
そして孤独の定義…物理的なことではないのかもしれませんね。
あ、でもわたし、一人でいるときよりも、友だちとかと一緒に賑やかにしているときの方が孤独を感じます。
清楚な花より豪華な花に孤独を感じるのとちょっと似ている…?
__桐花
d-i-o-s
bokusuiさんは悲しみに見えるのですね。。かなり悩みが奥深いようですね。私には見えない境でした^^ 詩人さん他芸術家は孤独を知ってますよね。住む世界が違うこと、俗世に生きられない悲しみ
、純粋がゆえに・・薔薇からは発想できない私がいます^^;
suzulove
薔薇の花の中に、薔薇の悲しみや、己の悲しみに思いを巡らせる感性を、かあちゃんは持ち合わせていません。
でも高貴で美し過ぎる薔薇に、気後れを感じながら、薔薇園に立ちすくんでいたような気がします。
胡蝶蘭にも同じ気持ちになるような気がします。
文武両道で超美人のクラスメートにも同じような気後れを感じていたなと思い出しました。
かあちゃんは、美し過ぎるものにめっぽう弱いようです😅💦
o-peke
1910年代はハイブリッドティー系が日本に導入され始めた
ころ。賑やかなフロリバンダ系は1920年代。うなだれる様に
咲くバラといえば、軸が細いのに不相応な重い花を付ける
チャイナ系なのかも知れない。どのバラを眺めていたのかは
分からないけど、この方の薔薇テーマの詩は、薔薇を
愛でる者は、薔薇の孤独を愛でている。そんな薔薇を
愛する私(牧水)もまた孤独… という。

奥さんも子供も居て、酒飲みで体を壊して、早世された。
孤独っていう定義が揺らぐ。周りに人が大勢居ても
孤独な人っているからな。こう考えると、本当の孤独って
なんだろうかね。
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