子ども相談室 すきっと

子どもと自分を育てるブログ

17.先回りしない

2013-09-04 05:49:07 | 赤ちゃん~入学前まで

大人は、ついつい子どもは活発(であってほしい)…と思いがちですが、
子どもの中にはのんびりした子もいれば、大人しい子もいます。

具体的には、
みんなが遊んでいるのに少し離れたところからそれを見ているとか、
友だちと遊ばないで好きなことに熱中しているとか。

でも、その子たちがいつまでもそうかというと、
そうばかりではないかもしれません。
のんびりでもゆっくりでも、自分なりに楽しんでいる子は、
何かをきっかけに少しずつ行動範囲を広げていくことができます。

ただ、親が「この子は大人しいから友だちをつくることが難しい」とか、
「自分の気持ちを人に話すことが苦手なんだ」と心配して、
不安なときや困ったときに母親の顔を見ればすぐに察してあげて動いてあげる…
ということが続くと、子どもは動き始めるチャンスを失って
困るといつも母親の顔を見る
母親がいないと(困って)固まってしまう、固まると誰か大人が助けてくれる…
という行動パターンが身についていってしまいます。

先回りして手を貸してしまうのは、大人の不安からです。
子どもの様子をよく見てあげて、その子なりに楽しんでいるようなら、
そっとようすを見守っていってあげることも必要かもしれませんね。


16.子どもを叱っても直らないのはなぜ?

2013-08-29 11:53:17 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもが悪いことをした時に、叱って直させようとしても、
またやってしまう、もっとやってしまう…という経験はありませんか?

子どもの行動を変えたいとき、
実は叱るのは逆効果になります。
こどもにとって、叱られる…というのは、
「お母さんから注目されている…」
「かまってもらえている…」
ということになってしまう場合があるからです。

特に最近のお母さんは忙しいので、
子どもがちゃんとやっていたり、大人しくしているとホッとして、
そのままにしてしうことがあると思います。

でも、いつも子どもはお母さんに気にかけて欲しいと思っているので、
悪いことをした時にお母さんが関わってくれると、
無意識に母さんの気をひくために困らせる行動をとるようになります。

また、どうすることが良いのかが分からないという場合があります。
ダメだと叱っても、じゃ~どうしたら良いのかを教えないと
子どもは困ってしまいます。

やり方を教えてあげて、できたときにはうんとほめてあげる。
一度にキチンとはできませんから、できたところまでほめてあげる…。
そうしている内に、「こうすればお母さんは喜んでくれる」と自分から
考えて行動できるようになっていきます。

良いところを見つけてほめてあげることが、
結果的に叱る回数を減らすことにつながっていきますよ(^^)。

(明日から9月1日まで留守にします。次回は、9月2日になります。)


8.子育ての基本は、「ほめて育てる」

2013-08-19 23:10:16 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもが小さい頃、「この子育てはいつまで続くんだろう」と
ため息が出たこともありましたが、
気がつけば、「あっ」という間に子育てが終わっていました。

小さい頃はずんぐりむっくりしていていた子どもたちの体も、
10年、20年と経つうちに私の背を越え、
180㎝前後になっていました。

今では見上げるほどになったわが子たちは、
いろいろな経験を通して、その心も成長させていき、
対等に話しができるようになっています。

子どもが小さいうちは、なかなか大きくなったときのことを想像できませんが、
周りのお兄さんやお姉さんを見て、「いずれああなる…」と思いながら、
目の前の我が子と接してあげることが大切です。

そうすれば、その時(成長していった後)どうなっていて欲しいか…
そのためには今どのように接してあげたらいいか…
を考えられるようになるからです。

子育ての基本は、やはり「ほめて育てる」ことです。

言葉がまだ分からなくても、
「えらいね」「がんばってるね」「すばらしいね」「すてきだね」など、
プラスの言葉かけをたくさんしてあげて、
笑顔を向けてあげてください。

ほめて育ててもらえた子どもたちは、
自信も育ちますから、何か問題が起きても、
前向きに対処していくことができるようになります。
その経験が、さらに自分の自信を育て、
より良い自分を目指して成長していくことができるようになります。

 


7.育てやすい赤ちゃんの育て方

2013-08-18 20:01:23 | 赤ちゃん~入学前まで

今日、友だちと出かけて食事をしていたら、
となりに赤ちゃんを連れた若い夫婦が座りました。
はいはいの姿勢を取り、親に手伝ってもらって座ることができるので、
6ヶ月から7ヶ月くらいでしょうか…

この時期、とにかく子どもはじっとものを見ます。
興味のあるものに対しては、飽きることなく見続けます。

気になるのでこちらもついつい見ていたら、
赤ちゃんと目が合いました。
赤ちゃんは、私の方をじっと見て、目をそらそうとしません。
その目に、なんと目力があることか…。

私は笑って欲しくて、声をかけたり変顔をしたり…。


やんちゃな赤ちゃんや気むずかしい赤ちゃんは手がかかるので、
親や周りの人からいろいろな刺激をもらうことができます。
反面、大人しくて手のかからない子は、親にとっても楽なので
放っておかれることが多く、関わりが減り、刺激の量が減ってしまいます。

小学校で相談の仕事をしていると、
お母さんから「赤ちゃんの頃は育てやすかった…」というはなしをよく聞きます。

赤ちゃんは、親や他の大人との関わりの中から
生きていくためのいろいろなことを学んでいきますから、
もともとの関わり自体が少ないと、
困ったときにどうしたら良いか分からなくなってしまい、
結果的に困ると引きこもってしまう…ということが起きてきます。

反応が緩やかな子どもに対しては、
特に気にかけてあげて、こちらから適切な対応をしていってあげることが大切です。
その都度声をかけてあげたり、目を見て笑ってあげたり、
いろいろな働きかけをすることが、
その後の成長・発達に役立っていきます。


6.質問:子どもをのびのび育てたいけど…?

2013-08-17 13:44:49 | 赤ちゃん~入学前まで

月に2回、子育て講話をやっています。
その時の参加者からの質問です。

質問:子どもをのびのび育てたい、子どもの全てを受け入れることが大切だと思うが、
    しつけとのバランスをどうしたらいいのですか?

小さい頃は言うことをきいていた子が、
2~3歳頃になって、急に何でも自分でやりたいと主張し始めて、
だだをこねて困った…という経験はありませんか?

子どもは生まれてすぐに母親や養育者との間に基本的信頼関係を築いたあと、
それを安心のベースとしていろいろな冒険を始めます。

子どもの反抗は、自分の力で挑戦してみたい、
自分の世界を広げたいという現れで、
子どもたちが成長していく課程で、とても大切なものです。

でも、親にしてみれば、見ていて危なっかしいし、
自分(親)がやってしまった方が手っ取り早い、なんてこともありますよね。
ついついイライラしてしまい、怒ってしまうこともあるかもしれません。

でも、先ほども書いたように、子どもたちは日々世界を広げていっています。
自分でやってみることで、そこからいろいろなことを学んでいきます。

それをいちいち怒っていると、いずれ大人しくてよく言うことをきく子になっていくでしょうが、
その子が将来大人になったときに、
人から言われたことしかできない…という人になってしまう危険性があります。

子どもの成長を長い目で見たとき、危ないことや人に迷惑がかかること以外は、
子どもたちの意志に任せ、見守る姿勢も必要ではないかと思います。

さて、「しつけ」についてですが、
しつけは社会性や自己肯定感(自分をコントロールできると思えること)
を育てる意味でなくてはならないものです。


あいさつをする
クツをそろえる
ゴミをゴミ箱に捨てる
オモチャを片付ける(これは手伝ってあげた方がいいと思いますが…) 他

など、まずは子どもにとってできることから取り組んでいきます。

いくら言ってもできないときには、叱るのではなく、
しつけの内容を変えてようすをみるといいでしょう。

そして、やれたときには必ずほめてあげましょう。
「おはよう」と言って「おはよう」と言い返してくれたら、
「あいさつしてくれると、お母さんとっても気持ちが良いよ」と、
こちらの気持ちを伝えてあげると良いでしょう。

そうやって、できることほめられることが増えていけば、
子どもたちはさらにのびのび育っていくことができるようになりますよ(^^)。


5.好ききらいのはなし

2013-08-16 16:55:18 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもに好ききらいはありますか?

小さい頃は、味覚がまだ未熟なので、
食べられないものもあるかもしれませんが、
それを周りの大人が、「この子はこれがきらいなんだ」と与えないでいると
本当に食べられなくなってしまいます。

中には、味や食感に対して敏感で、
どうしても受け付けない、食べられない…という場合もありますが、
一般的には、周りの大人が「おいしい、おいしい」と言って食べていれば、
自然と食べられるようになっていきます。

自分も好ききらいがあるし、子どもの好ききらいは気にならない…
と思う人もいるかもしれませんが、
「どうしても食べられない」のと、「食べたいものだけ食べてあとは残す」というのとでは大違いです。

前回も書いたように、自己肯定感(自分はできるという自信)を考えたときに、
「きらいなものでも食べられる」…と思えることは、自分への自信へとつながっていきます。

焦って無理に食べさせる必要はありませんが、本人が苦手なものに挑戦しようとしたときに、
「お~、がんばってるね~」「えらいね~」とうれしそうに声をかけてあげると、
その期待に応えようとして、少しずつ食べられるようになっていきますよ。

 


4.しつけのはなし②「冷蔵庫談義」

2013-08-15 20:54:01 | 赤ちゃん~入学前まで

幼稚園で子育て講話をしていると、よく
「遊びに来た子が冷蔵庫を開けるのですが、
どうしたらいいですか?」と質問されます。

冷蔵庫を開けられるのはイヤだけど、
それを注意するとうるさいおばさんだと思われるのではないか、
よその子を叱っても良いものなのかと
躊躇してしまうようです。

そんな時には、迷わず注意するように話しをします。

社会には、お互いが気持ちよく生きていくためのルールがあります。

自分の家の冷蔵庫はいくら開けてもかまわないけど、
人の家の冷蔵庫は勝手に開けてはいけないものだ…ということを
誰かが教えてあげないと、子どもは学ぶことができません。

そして、注意している親の姿を見て、
我が子もまた、よその家では勝手に冷蔵庫を開けてはいけない
という社会のルールを学ぶことができます。

ただ注意するときには、「ダメだよ」と叱るだけではなく、
「のどが渇いたら、おばさんに言ってね」と言葉を添えてあげることも大切です。

これは、「自分の気持ちを相手に伝えてもいいんだよ」という
メッセージになり、後々、困ったときに助けを求めるスキルにつながっていくからです。

 


3.しつけのはなし①(まずはあいさつから)

2013-08-15 10:51:13 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもたちと関わっていると、
最近、「しつけ」をされてきていない子どもたちによく出会います。

しつけは子どもにとって社会性を身につける意味と、
自己肯定感(自分にはできる、大丈夫だという自己コントロール感)
を養う二面性があると考えます。

社会性の面では、
「この場ではどういう風に振る舞ったら、お互い気持ちよく過ごせるか」
ということを考えられるようになることです。

自己肯定感の面では、
「そう思ったときに自分をコントロールする力が自分にはある」
というプラスの考えが持てるようになる ということです。

人は、一緒にいて心地よいと感じる人ともっと一緒にいたい、と考えます。

相手が「おはよう」と言ってくれることは、
「あなたはそこにいて良いんだよ」という存在認知を与えてくれるので、
こちらとしては、とてもうれしくなります。

同じように、子どもに対して「おはよう」とか、
「こんにちは」とか、「おやすみ」と言ってあげるだけで、
「あなたのことを大切に思っているよ」というメッセージを送ってあげていることになります。

子どもは、お父さんやお母さんの行動をまねして育って行くので、
お母さんが「おはよう」とか「こんにちは」などのあいさつを大切にしていれば、
子どもも他の人に対して、同じようにあいさつできるようになります。

すると、あいさつした人に「かわいい子だね」「えらいね~」とプラスの言葉をかけてもらうことができ、
子どもも「自分はえらいんだ」と自尊感情があがって自信がついていきます。

しつけもいろいろありますが、まずはあいさつからやってみてください(^^)。


2.自分に合った小児科を見つけよう

2013-08-13 17:41:05 | 赤ちゃん~入学前まで

昨日から1歳半になる孫が熱を出したので、
働いている両親に変わって、子どもの面倒をみてきました。

孫を見ていて、自分が長男を育てていたときのことを思い出しました。


子どもには病気がつきものです。
長男が孫と丁度同じくらいの頃に、嘔吐下痢症にかかりました。
嘔吐と下痢を繰り返すわが子を前に、どうしたらいいのかわからず、
知り合いに教えてもらった小児科へ連れて行きました。

そこは、他の人からも評判の良い小児科でしたが…。

診察室に通されると、診察中バタバタしないようにか、
看護士さんが私の膝の上に座っている息子の腕をしっかりとつかみました。
先生が診察をした後、事細かく指示を出してくれました。

家に帰ってから、その指示どおりやったつもりですが、
少し良くなったかと思った後、夜になってまた下痢と嘔吐が始まりました。

不安と心配で、翌日また同じ小児科に連れて行ったところ、
「ダメだな~」「やり方が悪いんだよ」と言われてしまいました。
初めての子どもです。
そんなに上手くできるわけがありません。
その夜、調子の悪い長男を横に、母親失格だと言われたようで涙が出てきました。

どうしよう…。どうしたら良いんだろう…。
あの小児科に行けば、まただめな親だと言われてしまう…。

考えたあげく、思い切って違う小児科に行ってみることにしました。

診察室に入ると、おじいちゃん先生が待っていました。
「どうしたの?」と私に優しくきいてくれます。それだけで、涙が出そうになりました。
私がいきさつを話すと、優しく頷きながらきいてくれました。
診察をした後、「薬を出しておくから、様子を見てね」と言われ、病院を後にしました。

家に帰って、指示どおりに薬を飲ませると、しばらくして不思議に症状が治まっていきました。
もちろん、それからずーっと子どもたちはおじいちゃん病院で診てもらいました。

今思い起こすと、
自分がおじいちゃん先生に出会って、話しを聞いてもらい安心したことで、
落ち着いて対応することができるようになり、
それで子どもの調子が良くなったのだと思います。

こころと体はつながっています。
また、お母さんの心と子どもの体もつながっています。
子育てのことや病気のことはわからないけど、
あのおじいちゃん先生のところに行けば教えてもらえる…という安心が、
その後の私の子育ての、支えになっていました。

良い先生(医師)との出会いが、子育てを楽にしてくれますよ。
自分に合う先生を見つけてくださいね(^^)。


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