先日、家具屋の駐車場でのことです。
私の車の隣にワンボックスが止まっていました。
持ち主の親子連れが、買い物を終えて大きな荷物を抱えて車のところに帰ってきました。
太くて長~い荷物がいくつかあったのですが、
2人兄弟のお兄ちゃんらしき子(年中くらいでしょうか)が、
お父さんを手伝ってその荷物を一つ運んでいました。
お父さんは、ワンボックスの後ろを開けて荷物を積み始めたのですが、
しばらくして突然その男の子に
「引きずって持ってきただろう!まったく~」と大きな声で怒鳴りました。
男の子は突然のことに戸惑い、困った顔でそこにたたずんでいました。
お母さんも弟も無言のままです。
ふとその時は、「折角手伝ったのに。あんな怒られ方をしたら、
もぅあの子はお手伝いをしないな。困ったお父さんだな~」と思ったのですが、
しばらくして、考え直しました。
一生懸命にお手伝いをしたことは、ほめてあげなければなりませんが、
荷物の底が破けてしまっていたことは良いことではありません。
どうすべきだったかを父親が厳しく言うことは、間違いではないと思います。
問題は、その時の母親の対応(フォロー)にあると感じました。
そこで怒られっぱなしにするのではなく、
「荷物の底が破けてたんだって。重たかったから引きずっちゃったんだね」と
どうして怒られたのかをきちんと説明してあげて、
「でも、がんばってお手伝いしたんだよね。偉かったね」と
手伝ったことをほめてあげれば、
子どもは混乱せずにすんだのではないかと思います。
よく小学校で子どものカウンセリングをしていると、
「親に怒られるんだけど、何を怒られているのかわからない…」という話を聞きます。
そんな話を聞くにつけ、
親もわかって怒っているのかな~と考えてしまうことがあります。
怒った後のフォロー、忘れないであげてくださいね。