子ども相談室 すきっと

子どもと自分を育てるブログ

赤ちゃんが生まれて急変した、困った祖父母への対応

2020-01-26 19:07:47 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもが生まれると、今まで疎遠だった祖父母が、

突然、連絡もなく「孫の顔を見に来た」と訪ねてきたり、

育児に口を出してきたりなど、

困ったことはありませんか?

 

離れて住んでいればまだしも、同居などしていたら大変です。

親になった娘や息子、お嫁さんをいつまでも子ども扱いして、

孫を取り上げて代わりに育てようとすることがあります。

 

一人目の子育ての場合は、どうしたらいいかわからないので、

言うなりになるしかなく、不安と不満でいっぱいになってしまうことも…。

 

今の50代以上の人の中には、お金も暇もあるけれど、やることがないという人たちがいます。

そんな時、孫が生まれれば、孫に関わることで時間を構造化していくことができます。

孫の将来を考えれば、父親や母親の育児をサポートしてあげることを考えなければならないのですが、

自分の暇つぶしのために、両親の気持ちを考えず孫と関わろうとしてきます。

 

子育て新米ママは、不安な中で子育てをしていますから、

「ミルクのやり方がどうだ」「おしめは布おしめでなきゃだめだ」など

昭和のやり方を押し付けてこられると

どうしたらいいかわからなくなり、子育ての自信がなくなっていってしまいます。

 

しかし、孫がそんな祖父母の言うことをきくのはせいぜい小学3年生くらいまで。

いろいろなことがわかってきた孫が、少しでも反抗するようになると

途端に「子育ての責任は親にある」と子どもを突き返してきます。

 

それまで関りが薄かった親は、

悩んでいる子どもにどうやって関わってあげたらいいかわかりません。

 

そうならないために、

不安はいっぱいでも、「自分が親である」と責任を持って子どもを育ててあげることが大切です。

関わっている祖父母にも、頼みたいことをはっきりと伝えて、

それ以外は「見守っていてほしい」とわかるように伝えてあげましょう。

 

もちろん、すべての祖父母がこんな風ではありません。

若い親世代の子育てを精一杯支えてあげている祖父母もたくさんいます。

 

初めての子育ては未熟であって当たり前です。

子育てのこと、家族とのかかわりに悩んだら、相談できるところはたくさんありますよ。

一人で悩まないでくださいね。(^^)


46.子育ての孤独

2017-04-23 21:54:42 | 赤ちゃん~入学前まで

長男が5ヶ月だった頃、
夕暮れ時に一人長男を連れて公園のベンチで座っていた時のことを今でもふと思い出します。

地方から来た私には、近所に知っている友だちもほとんどおらず、
夫が帰って来るまで、大人と話すことなく時間が過ぎていくこともしばしば。
思いっきり話しをしたくても話し相手がいませんでした。

子育てをがんばっていても、
誰もがやっていること、当たり前のこととして「がんばっているね」と
言ってくれる人もいませんでした。

もちろん子どもはかわいいのですが、
自分の心にわいてくる寂しさや孤独感が、どうにもこうにもつらかったのです。


先日、久しぶりにかわいい雑貨屋さんを訪ねたとき、
2歳前後の男の子を連れたお母さんに出会いました。

誰かへのプレゼントを買いに来たようすでした。

せっかく雑貨屋さんに来たのですから、
お母さんもいろいろなものをみたいと思うのですが、
そうもいきません。
男の子が目についたものを触るたびに
「触っちゃダメ」と声を荒げて叱っています。

そうかと思えば、その子に「どんなプレゼントが良いかな?」と聞いているのですが、
当然、男の子には答えることができません。 

男の子にしてみても、
お母さんの用事で雑貨屋さんに付き合わされても、
どう振る舞ったら良いのか全くわからない状態です。

二人の間には、ピリピリとした空気が漂っていました。


必要な買い物を終えて、帰ろうとした時、
2人の姿が目に入りました。

男の子を子どもが遊べる小さいスペースで遊ばせながら、
お母さんは少し暗い顔で近くに腰を下ろしていました。

何だかそのお母さんの様子が、以前の自分と重なって
胸が苦しくなってしまいました。

声をかけようかとも思いましたが、
急に声をかけられてもそれはそれで戸惑ってしまうのかも…と思ってためらってしまいましたが、
あのときの自分だったら、やっぱり声をかけてほしかったかな…と、今は反省しています。 


子どもはかわいい。
でも、つらいときもあるのです。
そんな気持ちを正直に話せて、聴いてもらえる人がいたら
もっと子育ては楽になるはずです。

今は、話しを聞いてくれる場所がたくさんありますよ。
寂しかったり不安になったら、思い切って足を運んでみてくださいね。(^^)
 


45.怒った後のフォローが大事

2015-11-09 20:35:47 | 赤ちゃん~入学前まで

先日、家具屋の駐車場でのことです。

私の車の隣にワンボックスが止まっていました。
持ち主の親子連れが、買い物を終えて大きな荷物を抱えて車のところに帰ってきました。

太くて長~い荷物がいくつかあったのですが、
2人兄弟のお兄ちゃんらしき子(年中くらいでしょうか)が、
お父さんを手伝ってその荷物を一つ運んでいました。

お父さんは、ワンボックスの後ろを開けて荷物を積み始めたのですが、
しばらくして突然その男の子に
「引きずって持ってきただろう!まったく~」と大きな声で怒鳴りました。

男の子は突然のことに戸惑い、困った顔でそこにたたずんでいました。
お母さんも弟も無言のままです。


ふとその時は、「折角手伝ったのに。あんな怒られ方をしたら、
もぅあの子はお手伝いをしないな。困ったお父さんだな~」と思ったのですが、
しばらくして、考え直しました。

一生懸命にお手伝いをしたことは、ほめてあげなければなりませんが、
荷物の底が破けてしまっていたことは良いことではありません。
どうすべきだったかを父親が厳しく言うことは、間違いではないと思います。
問題は、その時の母親の対応(フォロー)にあると感じました。
そこで怒られっぱなしにするのではなく、
「荷物の底が破けてたんだって。重たかったから引きずっちゃったんだね」と
どうして怒られたのかをきちんと説明してあげて、
「でも、がんばってお手伝いしたんだよね。偉かったね」と
手伝ったことをほめてあげれば、
子どもは混乱せずにすんだのではないかと思います。


よく小学校で子どものカウンセリングをしていると、
「親に怒られるんだけど、何を怒られているのかわからない…」という話を聞きます。 
そんな話を聞くにつけ、
親もわかって怒っているのかな~と考えてしまうことがあります。

怒った後のフォロー、忘れないであげてくださいね。 


44.子どもたちの表情を育てる

2014-06-25 23:58:37 | 赤ちゃん~入学前まで

子どもたちと関わっていて、最近とても気になっているのが、
表情がでない子どもが増えているのではないか…ということです。

人とのコミュニケーションの中で、
言葉で伝わるのはたった7%、
それ以外の93%が表情や態度によって伝わっていくといわれています。
ところが、その表情が出ないのですから、
当然相手に思うことが伝わって行かなくなります。

つらいのに笑っていたり、
うれしくても無表情だったり、症状はさまざまです。

どうしてそうなっちゃったのかな~と考えてみると、
親も表情がなかったり、
赤ちゃんの時に、親が携帯ばかり見ていてかまってくれていなかったり、
うれしいときにうれしい顔をしてもその気持ちを受けとめてもらえなかったり、
転んで痛い思いをしているときに笑われたり怒られたり…
などなど。

理由はさまざまだと思いますが、
やっぱり今からなんとかしなきゃ…と思ったら、
鏡をとりだして、まずは自分の表情を研究してみてくださいね

おっと、眉間にしわは禁物ですよ

子どものコミュニケーション能力を育てるには、
毎日の関わり方がとても大切です。
子どもたちにいっぱいいっぱい関わってあげてくださいね(^^)。

 


 

 


41.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと⑥

2014-03-27 22:48:33 | 赤ちゃん~入学前まで

今日、友人とショッピングモールに行っていたときのことです。

フードコートで食事をとっていたら、
突然!…2歳前後の男の子が奇声を発しました。

すごい大きな声に驚き、そちらの方を見てみると、
そこの子お母さんが、「も~」という感じのちょっと困り顔で、
にこにこ笑っていました。

そのようすに違和感を感じたのですが…。

普通なら、「どうしたのかな」「何かあったのかな」と
子どもを心配して、声をかけたり抱き上げてあげたりするか、
「こんなところで大声をあげてダメでしょ」と叱るか…。
でも、そのお母さんは笑っていたのです。

人は、小さい頃に本当の感情を出しても親や養育者に受け入れてもらえないと、
偽の感情を持つようになります。
私が関わっている子どもたちの中にも、困ると笑う…という子どもをよく見かけます。
笑ってしまうのですから、当然まわりからは気にしていないとか、ふざけていると誤解され、
結果的に怒られてしまう…と言うことも少なくありません。

ひなるほどイヤなことがあったときに、親が笑っていたら、
その子はどんな気持ちになるでしょう。

人は意外と自分の表情や態度に気づかなかったり、無頓着だったりします。
しかし、親の一挙一動が子どもの感情や行動に影響していきます。

集団の中で生活するようになると、子ども自身が身につけてきた
コミュニケーション方法で人と関わろうとしますから、
当然そこに誤解が生じてきます。


子育て中は、よく見えるところに鏡を置いて、
常に自分の表情に気を配りながら
子どもたちと接していくといいのかもしれませんね。(^^)

 


 


39.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと④

2014-02-13 21:53:32 | 赤ちゃん~入学前まで

幼児期後期の続きです。

前回は、言葉には「生活言語」と「学習言語」があり、
学習言語を学ぶためには、生活言語や日々の経験が
とても大切だということを書きました。

今回はそれに続いて『数』の話しについて、若干の考察を…。

文字と同様、お母さんたちは、子どもたちに早く計算ができるようになって欲しいと、
小さい頃から数字を書かせたり、1+2とか、3+4とかを学ばせようとします。

しかし、数字を考えるときに大切なのは、
たとえば『3』という数字(文字)と、『サン』という響きと、
『OOO』三個あるという実物の数とが結びつくことです。

数字も文字と同じで、
「1」 これを「イチ」と呼びましょうと決めただけで、
数字そのものには意味がありません。

生活言語を使う中で、
例えば「リンゴを三個とってきて」と言われて、
三個のリンゴを持っていく。
こういう経験をいっぱい積んで、
『OOO』 これが『サン』なんだと理解しておくことが、
小学校に入って『3』という数字を習ったときに、
『サン』と実物の三個『OOO』がイメージできるようになります。

また小さい頃、お風呂に入って「三十まで数えてあがろうね」などと言われ、
意味もわからず「いち、にい、さん…、じゅう、じゅういち…」などと数えたことはありませんか?

これも同様で、知らないうちに「じゅう」の次は「じゅういち」なんだということを学んでいて、
小学校に入って「10」の次は「11」なんだと学んだとき、
「そうか~このことだったんだ」と子どもは数についての理解を深めていくことができます。

幼稚園のうちは、遊びや生活の中で、
たくさんの言葉や体験に触れさせてあげることが、
その後の学習の習得をスムーズなものにさせてくれます。
子どもたちは、遊びや生活を通して、
勉強の基礎を日々学んでいるのです。

さぁ、子どもと一杯遊んであげてくださいね。


38.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと③

2014-02-11 12:55:16 | 赤ちゃん~入学前まで

4~6歳頃を幼児期後期といいます。

この時期大切なことは、自主性です。

この頃の子どもたちは、好奇心がいっぱい…。
高いところに上ったり、ごっこ遊びをしたり、お話をきいて楽しんだりして、
自分の世界をどんどん広げていきます。

この頃の子どもは、自分で考えて行動したがります。
見ていて危なっかしいことも多いのでしょうが、
いろいろなこと(遊びなど)を経験することが、
小学校に入ってからの勉強への意欲につながっていきます。

早くから字が読めたり、計算ができたりした方が
小学校に入ってから子どもが困らないのでは…と思いがちですが、
なんのなんの。

たとえば、「うみ」という字の「う」や「み」には、
意味がありません。
それを「う」と読もう。「み」と読もうと決めたのです。
小学校には入って「うみ」という言葉を聞いたときに、
その子がもし「海」に行ったことがあれば、
「うみ」という言葉から、あの「海」をイメージすることができるでしょう。

一口に「海」といっても、潮の香りや波のざわめき、海水のしょっぱさなど
テレビでは伝わらない、
そこに行って経験しなければわからないことがたくさんあります。

子どもたちが「あ」や「い」などの文字を学ぶ前に、
「生活言語(生活の中で使う言葉)」をたくさん使ってきていることや
いろいろな経験をつんでいることが、
小学校に入ってから学ぶ「学習言語」の習得を容易なものにしてくれます。

幼稚園、保育園の頃は、とにかくたくさん遊ぶ、いろいろな経験をする、
いろいろなものを見聞きし、興味を持つ。
その興味に大人が一緒になって関わって行ってあげることで、
子どもの自主性が芽生えていきます。

子育ての忙しい時期は、あっという間に終わります。
今を子どもたちとめいっぱい楽しんで過ごしてあげてくださいね。

 


37.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと②

2014-01-24 00:15:33 | 赤ちゃん~入学前まで

幼児期前期(1~3歳)で大切なことは、「自律性」と言われています。

自律性とは、自分を律する力。
自分の意志によって、自分が獲得した規律にそって、
自分の行動を制御することができるようになることです。

そのためには、「しつけ」がとても大切です。
どうすることが良いことなのかがわからなければ、
自分を律することもできませんよね。


しかし、しつけってどうやったらいいかわからない
…という親も多いのではないでしょうか。

昔はもっと地域が密だったので、
そこでお互いが気持ちよく生きていくために必要な知識を、
地域の大人みんなが子どもたちに教えてくれていました。

しかし今は、各家庭や個人の価値観が大きく違っていて、
どうしたら社会でスムーズにやっていくことができるのか
わからなくなっています。


それでも言えることは、人の迷惑にならないようにする…ということだと思います。

騒いでも良い場所では大いにのびのびさせますが、
騒いではいけない場所では、叱ることも必要でしょう。
たくさん人が集まるところでは、基本的には騒いではいけないのですが、
今はその判断も難しい…。
お父さんとお母さんが思うことも違ったりして…。
一口に「しつけ」と言っても???

でも、これだけは昔も今も変わらないでしょう。
朝起きたら「おはよう」、寝るときには「おやすみなさい」
食べる前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」
感謝するときには「ありがとう」、申し訳ないときには「ごめんなさい」
玄関で、クツを脱いだらそろえてあがろう
ものを使ったら元に戻そう、など
みんながお互いの存在を認め、気持ちよくなる言葉や態度が
しつけの基になっていくということです。

しつけが基準になり、子どもたちは自律性を獲得していきます。
その自律性が、後々子どもの自信につながっていくのです。

でもやっぱり「しつけ」って、難しいですね(^^)。


36.子育て…。今、知っておきたいこと、やっておきたいこと①

2014-01-22 22:42:48 | 赤ちゃん~入学前まで

前回のブログから、随分時間が経ってしまいました。
すみません

気持ちを入れ替えて、
今回から数回に渡って、
子育て中のお母さんを対象に行っている講話で
日頃お話しさせてもらっている内容を書いていきますね。

まずは、子どもの成長と関わりについてです。
今回は乳幼児期についてお話しします。

子どもが乳幼児(0~1歳頃)に大切なことは、
基本的信頼」と言われています。

子どもが発するサインを、
母親や養育者がきちんと受け取り、
それに対して適切に反応してあげることで、
子どもたちの心に「基本的信頼」が育ち、
自分のことを大切な存在だと感じることができるようになります。

赤ちゃんが泣いたら、
「お腹が空いているのかな?」
「おしめが濡れているのかな?」など
赤ちゃんに感心を寄せて、
笑顔で対応してあげることが大切です。
笑顔でいるときにも、たくさん声をかけてあげてください。
お母さんや養育者にたくさん抱いてもらったり、
言葉のシャワーを一杯浴びせてもらった子どもは、
情緒的にも安定して育つことができます。

もし、お母さん自身に元気が無かったら、
今はいろいろと相談できるところがあるので、
がんばって相談に行ってみてくださいね。
子育ては楽しいけど、つらいときもあります。
つらいときには「つらい」と言って良いのです。
がんばりすぎないで、力を抜いてくださいね。


 

 


34.子育てと仕事⑩(チャンスをつかむために)

2013-11-26 00:23:35 | 赤ちゃん~入学前まで

面接に落とされたことで新しく仕事を探さなくてはなりませんでした。
編集の仕事をやっている友だちに、何か仕事はないかと声をかけたところ、
小さなタウン紙の編集の仕事に就くことができました。

それから半年経った3月に、前回カウンセラーの仕事を紹介してくれた友だちが、
中学校で相談員の仕事をしてみないかと、ありがたいことにまた声をかけてくれたのです。

スクールカウンセラーになりたいと履歴書を出したものの、
当時の私は、学校というものを何もわかっていませんでした。
そこで、二つ返事でOKをして、4月から相談員の仕事に就きました。

相談員の仕事は、主に中学校内にある相談室にいて、
教室に行けない生徒とともに過ごすことでした。
子どもたちは、みんないろいろな気持ちやいろいろな家庭事情を抱えていました。
表情の裏にいろいろな気持ちを秘めていましたが、
当時の私は、そんな彼らの気持ちに上手に気づいてあげられませんでした。

それでも何とか半年経った頃、教育委員会に再度、スクールカウンセラーの申し込みをしました。
今思い起こせば大胆な話しで、よくもま~身の程もわきまえず…。
ただ思っていたのは、待っていても何も始まらない…ということでした。

どんな会社でも、やる気のあるがんばる人が欲しいのだと思います。
自分にその気持ちがあっても、待っていてはいつまでも見つけてもらえません。
勇気のいることですが、自分から積極的にアピールすることで
チャンスはやってくるのです。

交流分析の資格と地域活動の経験、そして新しく教育相談員として経験を加えてお願いしたところ、
しばらくして採用の通知が来ました。(つづく)


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