幼児期前期(1~3歳)で大切なことは、「自律性」と言われています。
自律性とは、自分を律する力。
自分の意志によって、自分が獲得した規律にそって、
自分の行動を制御することができるようになることです。
そのためには、「しつけ」がとても大切です。
どうすることが良いことなのかがわからなければ、
自分を律することもできませんよね。
しかし、しつけってどうやったらいいかわからない
…という親も多いのではないでしょうか。
昔はもっと地域が密だったので、
そこでお互いが気持ちよく生きていくために必要な知識を、
地域の大人みんなが子どもたちに教えてくれていました。
しかし今は、各家庭や個人の価値観が大きく違っていて、
どうしたら社会でスムーズにやっていくことができるのか
わからなくなっています。
それでも言えることは、人の迷惑にならないようにする…ということだと思います。
騒いでも良い場所では大いにのびのびさせますが、
騒いではいけない場所では、叱ることも必要でしょう。
たくさん人が集まるところでは、基本的には騒いではいけないのですが、
今はその判断も難しい…。
お父さんとお母さんが思うことも違ったりして…。
一口に「しつけ」と言っても???
でも、これだけは昔も今も変わらないでしょう。
朝起きたら「おはよう」、寝るときには「おやすみなさい」
食べる前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさま」
感謝するときには「ありがとう」、申し訳ないときには「ごめんなさい」
玄関で、クツを脱いだらそろえてあがろう
ものを使ったら元に戻そう、など
みんながお互いの存在を認め、気持ちよくなる言葉や態度が
しつけの基になっていくということです。
しつけが基準になり、子どもたちは自律性を獲得していきます。
その自律性が、後々子どもの自信につながっていくのです。
でもやっぱり「しつけ」って、難しいですね(^^)。