墨と水の動くなりゆきに任せて、次にどんな手を打っていくか、
ジャズの即興演奏のように仕上げていく水墨画。
墨の滲みの偶然。その連続。
素材は『墨』『紙』『水』と、シンプルでありながら、
和紙の繊維の隙間を、龍のように這いながら進んでいく墨のにじみは、
和紙の繊維に同じ繰り返しがないように、
二度と同じものが再現できない無限の表現となります。
和紙の種類や、墨の種類、水の軟かさなど
その日の気候によっても軟かさなど大きく左右されるその結果を味方につけて作品に仕上げていくには
やはり枚数を描く、=実験を繰り返すしかないので、
アスリートのように、相当の気力と、集中力と、重ねる時間、が必要です。
日々描き(実験し)、それを積み重ねることによって、経験値が未来の過程を予想して、
数限りない選択肢を、幾分狭めていくことができるようになります。
さらに筆一本の流れで空気感の変わる水墨画は、
ひとすじの髪の流れを描いただけで、心の風向きが変わることもあり、
常に一喜一憂が生じがちです。
同じモチーフに幾度も挑み続けるということは
気持ちを立て直すのも、持続するのも厳しく、根気を伴う作業です。
はやる心を堪えて、心を鎮めて、
「前に描いたものよりもっと佳いものを描く!」
と、つど自分の気持ちに決着をつけて、己を奮い立たせて進むしかないのです。
さて。
2/16(水)から銀座・美の起原にて個展『墨美神®︎展』開催です。
そんな一期一会の墨のにじみも、一つの視点として、
墨美神®︎の世界を愉しんでいただけたらと思います。
薄墨桜で満開の会場で、墨美神ともにお待ちしています。
墨で描く、かぐわしき美神たち
個展【樋口鳳香・墨美神展】
会期:2/16(水)~2/22(火)
12:00~18:30 ※最終日は16:00閉場
会場:銀座画廊 美の起原
(銀座8丁目・リクルートビルの裏手です)
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