明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

結果にこだわる?人情にこだわる? -大河ドラマ「いだてん」より-

東京は真夏の暑さですが、まだ梅雨明けはしていないようですね。

 

まぁだいぶ暑くなってきたから、明日からの1週間のどこかで明けるでしょう。

しかし、今年は暑さが始まるのが例年よりだいぶ遅いですね・・・。

 

さて、本日は大河ドラマ「いだてん」より。

 

金栗が舞台を去り、田畑を中心とした第二章が本格的に幕を開けました。

 

金栗の前向きが大好きだったので、彼が去った今は観るモチベーションの維持に

若干苦労していますが笑

 

今日気になったのは、田畑と松澤(および選手たち)の確執。

 

田畑はいくつ金メダルを取れるかにこだわり、選手一人ひとりのメンタルには目を向けない。

 

しかし、現場で選手を直接観ている松澤は、選手の気持ちやプライドを気遣って

「成果を出すことが全てじゃない」と田畑に詰め寄る。

 

オリンピックだけじゃなく、古今の仕事やスポーツの現場で普通に起きていることと同じですね。

 

結論を先に言ってしまうと、どっちの要素も組織を強くするためには必要でして

 

仲良しクラブになっては成果は出ないし、かといって成果のためならなんでも犠牲にしていると

信頼関係が育たず長期的には結果が出なくなる。

 

どちらを重視すべきかは時と場合によって変わりますし、そもそも正解は無い。

 

ただ大事なのは、人からよく思われる(嫌われない)ためにそれをするのではなく

 

自分の本心を実現するためにする、ということ。

 

田畑は、間違いなく人からよく思われるより金メダルをたくさんとりたいという自分の本心を

大事にしていると思いますが笑

 

松澤はどうでしょうか?

 

田畑は、斎藤工演じる高石勝男に対し「試合には出さないけど、チーム全体の士気と

レベルアップのために戻ってきて欲しい」と伝えるべきだと言います。

 

松澤はそんな田畑の提案に「無理だ」と言います。

 

なぜ無理なのでしょうか?

彼のプライドを傷つけてはいけないから?

 

また、就職した高石や鶴田を過去の人にして若手中心でチームを編成しようとする田畑に対し

松澤は「オリンピックだけじゃ無い、彼らの人生も考えてやらないと」となだめます。

 

でも、松澤の役割はオリンピックに向けてチームを強化することですよね?

だから、オリンピックに向かっていく気持ちの無い人を構ってあげる必要は無いはずです。

 

高石も鶴田も考えた上で自分の道を決めたはず。

つまり、彼らは今、オリンピックで戦うことに全力な状況では無い。

 

そんな人を構っている時間があるなら若手を育てよう!という田畑の指摘の方が

オリンピックで勝つという目的に沿った行動です。

 

人は、最初は目的に向かって何かを始めたつもりでも、そのうち人間関係や情に

ほだされ、それの維持・メンテナンスをすることに心の重心が移ってしまいます。

 

そして、段々と人との心の関係を処理をすることで全ての心理的HPを使い果たしてしまい

 

本当の目的を忘れてしまいます。

 

松澤は、田畑に対する不満をぶちまけてチームを去ろうとする高石に対して

「田畑は、いろんな人が(偉い人も含め)放っておかない、何かしてあげたくなる

そういう魅力のある人なんだ」と伝えて引き止めようとします。

 

こんなところでも、情にほだされまくっている松澤が読み取れます。

人を説得するロジックからして、やっぱり人情ですもんね笑

 

そう、松澤が動くモチベーションは終始「人情」

 

人の気持ちを慮ることができない田畑とは、ちょうどお互いを補ういい仲間なんですね。

 

こういう目的志向の人と対人関係を重んじる人、組織には両方必要でして。

 

お互いがお互いを理解し合い、うまく補って成果に繋げて行きたいと思いました。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日からも素敵な1週間を。

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