ONLY DAILY ・・・ あおいあお

毎日が昨日になり、今日になり、明日になる。
誰のものでもない、自分の心を自分の言葉で。

ひとりよがり

2024年03月13日 | PUSH OUT

僕が感じるほどに

君の心は動かない

君が気づくことに

僕は無関心だ

僕に見えるものを君は見ず

君に聞こえるものを僕は聞かない

 

そうなんだよ

誰もがみんなひとりよがり

それで気分を悪くする

 

ばかげた話だ

 

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一枚の枯葉

2022年12月29日 | Hidden

僕は

風に乗り

アクロバットする

一枚の枯葉

重さがなiい

上昇気流で空へ

失って急降下

目的地まで

風をよまねばならぬ

見ていたが読むことはしなかった

視力2.0

読解力0.0

 

風は止み

地上に落下した一枚の枯葉

踏むな!

 

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シンプル ハート

2022年09月12日 | SIMPLE

目を押さえても
悲鳴は聞こえる
山の崩落
海の変容
そして世界の爆発音

耳を塞いでも
混沌は見える
街の電光板
朝一番の行列
そして世界の血図

逃げない
目を開き
耳を傾け
受けとめる

 

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額縁の記憶

2022年09月11日 | PUSH OUT

記憶が

額縁の中に納まって

一枚の絵になった

壁に掛け

時々近寄るぐらいが

ちょうどいい

もう現実ではないのだから

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シャコンヌ アンドレス・セゴビア

2021年09月20日 | Music

君は

セゴビアのシャコンヌを

聴いただろうか

濁流

水面は飛び散り

水底は荒れている

ひょうひょうと笛など吹けはしない

俯き 陥り 抜け出せない

だが

どこか一点

真っ平な場所があるはず

君よ

また聴くのだ

もう一度

聴くのだ

何度も何度も

聴くのだ

Segovia plays Chaconne by Bach

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試されるとき

2021年08月22日 | PUSH OUT

もう

まだ

試されるとき

波立つ水面の

空気の酸素なら上

水中の酸素なら下

人なら空気

沈むか

干上がるか

鍵はひとつ

上か下か

さあ

君よ

まだだろ

回すだけだ

 

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ある友人の話

2021年08月01日 | 記し

友人がいたが、今はもういない。

2年前の4月、ゴールデンウィーク前に彼はいつものように軽口で「連休中に手術して、終わるころに戻ってくる」と話した。

連休が明けたら軽く一杯やろうと約束して別れた。

もう二人とも朝方けまで飲み明かすほど体力も気力もなかったから、軽くと言わずとも必然に軽く一杯になる。

手術の日を聞いていたので、その日から数日して携帯に電話をしてみた。

何度かかけているうちに、やっと彼が電話口に出た。

「痛いんだよ」

細々とした声が返ってきた。

それ以上の言葉は続かない。

その様子から長電話は悪いと思い、「元気になったらまた電話してくれ。待ってるよ」と言い残して電話を切ったが、その「痛いんだよ」が最後の言葉になろうとはその時思いもしなかった。

それから電話がかかってくることはなかったし、こちらからかけても繋がらなかった。

思い切って家族に彼の様子を尋ねた。

集中治療室にいるとの返答があったが、詳しくは話さなかった。

一度見舞いに行きたい旨を伝えたが、今は会えないと言われ、何か心の中がすっきりしないまま話は終わった。

(簡単な手術じゃなかったのか)

彼の様子から勝手にそう思い込んでいた自分に戸惑った。

彼の携帯は電源が切れたまま、家族に幾度か電話したが返事はいつも同じで、次第に迷惑そうな受け答えになっていくような感じであった。

(一体何があったのか。手術のミス、それとも入院中に他に悪い箇所でも見つかったのか)

想像だけが駆け巡り実態が全く分からないのはそれこそ体に毒だ。

4月末の連休初めに病院へ行ってから、瞬く間に1年の終わりを迎えた。

新年になれば見舞いにも行けるだろうと高をくくっていたが、翌年は2020年。

新型コロナ感染が広がり社会も生活も一変することになる。

もはや会うことなど叶わなくなった。

入院してから2年以上過ぎ、彼の身が尋常でないことは誰でもわかる。

時折、大丈夫なのかと、心の中では死という言葉も浮かんだりもしていた。

そんな折、電話の連絡で彼の死を知ったのだった。

亡くなって1か月ほど経つという。

なぜもっと早くと言いたかったが、電話口では悼む気持ちを返しただけだった。

彼との思い出はいろいろな場面、状況で様々にある。

少しずつ思い出して記しておきたい気持ちになった。

不可解なこともあるのだ。

 

 

 

 

 

 

 

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人はみずとも

2021年04月10日 | PUSH OUT

人は
見るだけで人を
殺したりもする

人は
見ずとも
殺したりもする

 

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忘れ物

2021年04月10日 | PUSH OUT

ある季節のない夜に

忘れ物をした

取り返せない忘れ物だ

胸を刺すざらつきが残っている

今君はどうしているのだろうか

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空に散る

2020年11月19日 | PUSH OUT

僕が
死んだら
僕を

絶滅した恐竜のように
骨を拾い集めて
再現するな

ピラミッドに眠る
ミイラのように
形を残すな

断片と化した僕の身体を
風の強い日に
空へ撒け

空に散り
風となり
願わくば鳥に

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砂浜の亀

2020年10月17日 | PUSH OUT

砂浜の亀

甲羅に引きこもり

目も耳も口も塞がる

海のへり

退化した足

大波にさらわれるまで

じっとしている

 

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虚数

2020年08月20日 | PUSH OUT

好き放題してきたと

巷に言われる

そんなはずあるわけない

好き放題なんて

誰もできるわけじゃない

見えてもそれは虚数

実態のない数字と同じ

世間は虚数が好きだ

何でも言える

実在しないのだから

いいや

虚数は虚数の居場所があるのだ

長屋の続く細い路地に

見事な薔薇が咲いている

誰もが知らなければ

薔薇は実在しない

でもそこに堂々とあるじゃないか

 

 

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今が そうでなければ

2020年07月17日 | PUSH OUT

今 目の前にあること が

一番大切なこと

今 目の前にいる人 が

一番大切な人

花が蕾であっても

咲いても 散っても

その時が一番美しい

そうでなければ

いつ生きるのだ

 

今を重ねて

今がある

急いでも

今を越えることはない

過ぎた今は化石

いつか

今の今が化石になる

その時は

横になり

できれば空だけを見ていたい

 

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The Rose - Bette Midler

2020年04月01日 | Music

ベット・ミドラー

映画の主題歌です

歌詞の締めくくりは ”In the spring becomes the rose.”

今年の春は無理でも来年は・・・・・

The Rose - Bette Midler English & Japanese Lyrics

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John Coltrane & Johnny Hartman - My One And Only Love 1963

2020年03月30日 | Music

ジョン・コルトレーン テナーサックス

内的で激しい自己の探究者としてモダンジャズの中では欠かせない

一方で、情緒豊かな音楽を披露する

ジョニー・ハートマンの厚みのあるやさしい声もいい

John Coltrane & Johnny Hartman - My One And Only Love 1963

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