ONLY DAILY ・・・ あおいあお

毎日が昨日になり、今日になり、明日になる。
誰のものでもない、自分の心を自分の言葉で。

かくれんぼ

2025年01月09日 | Hidden

かくれんぼした言葉が
鬼に見つからない一日は
なぜか虚しい

かくれんぼ
鬼のいないかくれんぼ

かくれんぼした心が
鬼に見つからない一日は
なぜか淋しい

かくれんぼ
誰も探してくれないかくれんぼ

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ふりするより

2024年11月18日 | PUSH OUT

みえるものを

みたといい

きこえたものを

きいたという

 

知ったふりをするより

その方がいい

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もうすぐ

2024年11月16日 | PUSH OUT

そう遠くないうちに

僕もそこへ行く

ここまで来れば

道案内はいらない

 

 

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取引

2024年11月15日 | PUSH OUT

心はいつも取引

悲しみと怒り

愛情と憎悪

交渉はうまくいかない

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異和感

2024年08月19日 | PUSH OUT

異和感のあるあなたの中に入って

どうしてそうなるのか知りたい

お薬がどんどんあなたの中に入っていくけど

お薬はあなたの中で一体何をしているのでしょう

異和感がなくなったとは言えず

ただほんの少し生気がなくなっておとなしくなっただけ

だから

異和感のあるあなたの中に入って

どうしてそうなるのか知りたい

そして

苦しみから少しでも解放して

楽にしてあげたい

どうすれば

異和感のあるあなたの中に入っていけるのでしょう

 

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極彩色の蝶

2024年06月23日 | 記し

ある日、90歳を超える母が目を丸くしてこう云うのだ。

「夜中に目が覚めるとね、黒い蝶が飛んでいたの」

母は、認知症の症状は一切ない人である。

多少神経質で心配性ではあるが、日常生活に差し障りがあるわけではない。

肉体的には弱ってきてはいるが、自立した生活を送っている。

ただ心配事が多く、ストレスも一人で抱え込むタイプである。

なかなか寝付けなく、処方してもらった睡眠薬を飲まないと眠れないとも言っていた。

私は、夢でも見たのだろうと、軽く受け流した。

その日母もそれ以上はそのことに触れなかった。

それから数日して、母は再び同じことを言った。

「黒い蝶がひらひらと飛んでいるのよ。本当よ」

何か訴えているかのようでもあった。

母は2ヶ月に一度のペースで通う内科の主治医がいる。

私は次に先生に会う時に話してみようと母を落ち着かせた。

何の心配もいらないという態度を見せながら、私の頭の中は、認知症の予兆なのかと不安が横切った。

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輪になって

2024年03月14日 | PUSH OUT

心が手をつないで

輪になってすわると

どの心も見えるようになる

優しさも敵意も

熱意も怠惰も

みんな手をつなぐんだ

ぐるっと見渡して

みんな自分なのだ

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ひとりよがり

2024年03月13日 | PUSH OUT

僕が感じるほどに

君の心は動かない

君が気づくことに

僕は無関心だ

僕に見えるものを君は見ず

君に聞こえるものを僕は聞かない

 

そうなんだよ

誰もがみんなひとりよがり

それで気分を悪くする

 

ばかげた話だ

 

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さくら

2023年04月13日 | PUSH OUT

桜は花だけがいい

指先ほどの花びらが集まって

幹も枝も隠し

滑らかになだらかに

大きな生き物になっていく

白色のあるいは薄紅色の

天に導く龍のようだ

限られた短いときの中で

命の色を保ったまま

散っていく

地に落ちた桜の花の道

無造作に歩くことはできない

 

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一枚の枯葉

2022年12月29日 | Hidden

僕は

風に乗り

アクロバットする

一枚の枯葉

重さがなiい

上昇気流で空へ

失って急降下

目的地まで

風をよまねばならぬ

見ていたが読むことはしなかった

視力2.0

読解力0.0

 

風は止み

地上に落下した一枚の枯葉

踏むな!

 

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その間で

2022年12月29日 | Hidden

君が感じるほど

僕は悪人ではない

そして

君が思うほど

僕は善人ではない

その間を

行ったり来たりしている

振り子のようなものだ

やがて動きは収束し

程よいところで止まるのだ

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シンプル ハート

2022年09月12日 | SIMPLE

目を押さえても
悲鳴は聞こえる
山の崩落
海の変容
そして世界の爆発音

耳を塞いでも
混沌は見える
街の電光板
朝一番の行列
そして世界の血図

逃げない
目を開き
耳を傾け
受けとめる

 

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額縁の記憶

2022年09月11日 | PUSH OUT

記憶が

額縁の中に納まって

一枚の絵になった

壁に掛け

時々近寄るぐらいが

ちょうどいい

もう現実ではないのだから

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シャコンヌ アンドレス・セゴビア

2021年09月20日 | Music

君は

セゴビアのシャコンヌを

聴いただろうか

濁流

水面は飛び散り

水底は荒れている

ひょうひょうと笛など吹けはしない

俯き 陥り 抜け出せない

だが

どこか一点

真っ平な場所があるはず

君よ

また聴くのだ

もう一度

聴くのだ

何度も何度も

聴くのだ

Segovia plays Chaconne by Bach

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試されるとき

2021年08月22日 | PUSH OUT

もう

まだ

試されるとき

波立つ水面の

空気の酸素なら上

水中の酸素なら下

人なら空気

沈むか

干上がるか

鍵はひとつ

上か下か

さあ

君よ

まだだろ

回すだけだ

 

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