話の種

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SNSにハマる理由(心理)

2025-02-02 10:26:49 | 話の種

「SNSにハマる理由(心理)」


近年はSNSの全盛時代とも言えるほど、その社会的影響力には計り知れないものがある。
今や多くの人がSNSを利用しているが、当方はと言えば、このブログ以外は他の一般的な(狭義な意味での)SNSは利用していないし、また利用したいとも思わないので、何故人気があるのか、人々は何故そこまで夢中になるのか(或いはハマってしまうのか)、その理由(心理)についてはよく分からない面がある。

そこでいろいろ調べてみたところ、次のようなことが述べられていた。

1.自己表現:
SNSは、自分の考えや価値観、ライフスタイルを表現するのに便利なツールとなっている。

2.逃避:
現実世界のストレスや孤独から逃れる手段としてSNSを利用する人も多い。

3.人と繋がっていたいとの心理:
これは「FOMO」(取り残される恐怖)とも関係しており、人と繋がっていることで安心感を覚える。逆に何らかの形で人と繋がっていないと不安になる。

(*英語の「Fear Of Missing Out」の略語。 新しい情報や周囲の行動についていけないと、社会から置いてきぼりになってしまうと不安や恐怖を感じる状態のこと。現在では「SNS依存症」を意味するようにもなってきている。
友人や家族といるときでも常にTwitterやFacebookなどをチェックしていないと気が済まない人を表すときにも使われている。)

4.共感:
上記とも関連するが、同じ悩みや関心を持つ人々と共感し合うことで、安心感が得られる。

5.承認欲求:
これは自ら進んでSNSを発信する人に多く、自分の存在を示したいということでSNSを利用する。そして「いいね」やコメントをもらうと、自分の投稿や意見が認められたと感じ自己肯定感が高まる。

6.刺激と満足感:
上記とも関係するが、新しい投稿や通知を見るたびに、脳が刺激されドーパミンが分泌されることで快感を得られるようである。
(これが依存症にもつながるとのこと。このドーパミンの分泌による快感というのはスマホ依存の場合と同じだなと思った。これについては別項目の「スマホ依存」参照。)

7.手軽さと即時性:
スマートフォンさえあれば、いつでもどこでも情報を得たり発信したりできる。

8.アルゴリズムの影響:
SNSのプラットフォームには、ユーザーの興味に基づいてカスタマイズされたコンテンツを表示し、飽きさせない仕組みがある。一つを閲覧すると、次はそれに関連した記事や投稿が表示、紹介されるようになっている。
(このアルゴリズムにより、閲覧者は同じような記事や投稿を見続け、自分と同じような考え、或いは興味のあるものだけしか見なくなったりするという傾向が生じてしまう。)

*この他、昨年の兵庫県知事選の時は、既存のマスメディアが信用できないからとか、マスメディアが報じない情報を得られるからなどということもよく言われていた。


そして特に若者にSNSの利用が多いと言うことについては、上記に加え次のようなことが言われている。

1. 発達段階に於けるアイデンティティ(自己認識)の確立:
若者(特に10代)は、自己のアイデンティティを模索する時期で、SNSを通じて他者との比較や自分の立ち位置を確認する事が出来る。

2.同調圧力:
友人やクラスメートがSNSを積極的に活用しているため、自分も同じように参加しないと「取り残される」と感じることが多い。

3.流行やトレンドへの敏感さ:
若者は流行に敏感で、最新のファッションやエンタメ情報を得るためにSNSを頻繁に利用し、TikTokやInstagramなどのトレンドに乗ることがコミュニケーションの一部になっている。

4.コミュニケーションの主な手段:
SNSは友人とのやり取りの主要な手段となっており、メッセージアプリやストーリー機能を使ってリアルタイムでつながることが一般的になっている。

つまり、生まれたときからスマートフォンやインターネットが身近にあるデジタルネイティブ世代(Z世代、α世代)にとっては、SNSにハマるというよりは、SNSが既に生活の一部になっているということのようである。

SNS自身は悪いものではない。むしろ生活を豊かにしてくれる便利なコミュニケーションツールでもある。
これを良くも悪くもするのは、その使い方、使い手側の問題だということは論を俟たない。

 

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