話の種

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SNSの凶器化

2025-01-30 14:20:41 | 話の種

「SNSの凶器化」


兵庫県知事問題がらみで1月18日また犠牲者が出た。百条委員会の委員を務めていた元県議会議員竹内英明氏の死亡である。SNSでの誹謗中傷を苦にしての自殺とみられている。
そしてこの誹謗中傷の元となったのは、またあの立花某によるSNSへの投稿である。

竹内氏死亡の後、兵庫県警本部長はこの投稿内容について、そのような事実はなく、全くの事実無根であると明確に否定し、「明白な虚偽がSNSで拡散されていることについては極めて遺憾だ」と述べている。
(県警本部長がこのような個別案件の捜査について言及するのは極めて異例なこと。)

このSNSでの投稿の拡散についてNHKは極めて興味深い分析を行っている。

[元県議に関する動画・投稿が拡散]

「NHKが亡くなった元兵庫県議会議員の竹内英明氏に言及するYouTubeの動画について調べたところ、去年(2024年)11月以降、竹内氏の名前がタイトルに含まれているものは少なくとも120本投稿されていました。
このうち、再生回数が最も多かったのは「県警から事情聴取を受けていて 元局長の告発や自殺などに関与している可能性が高い」などといった根拠ない主張が含まれる動画で、150万回近く再生されています。
こうした根拠のない主張を広める動画はほかにも多くあり、確認できただけでも合わせて500万回再生されていました。
動画のコメント欄には「警察に逮捕されなければいけない人」とか、「どんだけ厚顔無恥なん?」、「人間として悪意そのもの」などといった内容の書き込みがみられました。
また、19日、竹内氏の名前と「逮捕」ということばを含むXの投稿数は急増し、分析ツール「Brandwatch」を使って調べたところ、およそ3万件に上っていました。
19日、亡くなったことが伝えられたあと、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏は、YouTubeに「竹内元県議はあす、兵庫県警に逮捕される予定だったそうです」などとする動画を投稿していて、19日の午後5時ごろの時点でおよそ13万回再生されていました。
また、Xにも「兵庫県警から任意の取り調べを受けていた。こんなことなら逮捕してあげた方がよかったのに」と投稿していて少なくとも400万回閲覧されていました。
このYouTubeの動画やXの投稿はその後、見られなくなっています。
しかし、動画を切り抜いた別のアカウントによるXの投稿は残っていて、20日の午後5時の時点で420万回以上見られています。
一方で、Xでは「兵庫県警の捜査関係者は立花氏の発言を否定した」とする新聞社の投稿が320万回以上見られるなど、立花氏の主張を否定する投稿も拡散されていました。」


これを見るとSNSの拡散力というのが如何なるものかよく分かる。

また立花某の悪質性についても、ここで改めて指摘しておきたい。
(彼のこれまでの常軌を逸した言動については「選挙とSNS(2)」でも言及しているが)

 


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