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朝鮮半島の歴史(略史)

2023-09-29 15:02:49 | 話の種

朝鮮半島の歴史(略史)

古朝鮮(紀元前)
「檀君朝鮮」(神話と思われる)
「箕子朝鮮」(中国の殷の箕子が建国したとされている)
「衛氏朝鮮」(中国の燕から亡命した衛満が建国したとされる)

三国時代(4世紀中~676)(この時代は、中国は三国時代~隋・唐の時代)
「高句麗」(BC37建国とされている、~668、新羅に滅ぼされる)
「百済」
「新羅」
(「任那」)

二国並立(*この時代の中国は唐の時代)
「統一新羅」(676~935)(高句麗の南半分も領有し、ほぼ初めての統一政権となる)
「渤海」(698~926)(高句麗の滅亡後建国した高句麗流民中心の国家)

後三国時代
「新羅」(676~935)
「後百済」(892~936)
「後高句麗」(894~918)→「高麗」

918~1392 「高麗」
918 後高句麗の豪族の王健が王位を簒奪し、高麗を建国する
933 後唐の冊封を受ける
935 新羅の敬順王が高麗に国を譲渡し、新羅は滅亡する
936 後百済を滅ぼし、朝鮮半島統一

1392~1897 「李氏朝鮮」
1392 李成桂が元の武官を経て高麗の武官となり、高麗の恭譲王から王位を簒奪し高麗王に即位、李氏王朝を創設。明の皇帝と相談し新たな国号を「朝鮮」とし、漢陽(現ソウル)を都に制定する

1897~1910 「大韓帝国」(日本の保護国の時期 1905~1910)
1897 日清戦争後の日本と清との間の下関条約により、朝鮮は清の冊封体制から離脱し、国号を朝鮮国から大韓帝国とする
1905 第二次日韓条約により、日本は韓国政府の外交権を剥奪する
1906 日本が韓国総督府を設置、韓国政府の権力を無力化する

1910~1945 日本統治時代
1910 日韓併合条約を結び、大日本帝国に併合される

1945~1948 連合軍管轄期
1945.08  第二次世界大戦終結、朝鮮半島の日本統治が終わり、連合軍の管轄となる。(北緯38度線以北をソ連が、同以南を米国が管轄する)
1948.08  米ソ両国が、南北にそれぞれ自国寄りの政権を立てる。南側で「大韓民国」(8/13)(大統領は李承晩)、北側で「朝鮮民主主義人民共和国」(9/9)(朝鮮労働党中央委員長は金日成)樹立宣言。    

1950~1953 朝鮮戦争
1950.06 北側の朝鮮人民軍が38度線を越えて南進、米軍で構成された国連軍・中国共産党義勇軍の双方が戦闘に参加。
1953.07 板門店で休戦協定調印
(休戦協定は国連軍を代表する米国と北朝鮮、中国の三者が結び、韓国の李承晩大統領は休戦を拒んで署名しなかった。しかし、韓国軍だけで中国や北朝鮮との戦闘を継続することはできないので、結局、李承晩は休戦協定に調印はしないが、協定を尊重・順守するという姿勢を取った。その代わり、李承晩は韓国の安全を保証してもらうため、米韓相互防衛条約の締結と、その証しとして米陸軍の2個師団を韓国に駐留させることに成功。)


(参考)

冊封体制:
中国が周辺諸国と形式上の君臣関係を結ぶ体制で、簡単に言うと、中国が「親分」で、周りの国々を「子分」とみなす関係。「子分」の国々は中国の皇帝に対し、貢物を持って挨拶しにやってきて(朝貢)、その見返りとして、中国は朝貢にやってきた国のリーダーに対し官爵を与え、その統治を承認した。(朝鮮の他に、日本(倭国)、琉球、チベット、東南アジア諸国など多くの国がこの関係にあった)


(おまけ)1

[李丙勳(イ・ビョンフン)監督の朝鮮時代劇に出てくる朝鮮王朝(李氏朝鮮)の王とドラマの主人公との関係]
(王自体は実在人物だがドラマの内容及び登場人物の設定はフィクションが入っており、チャングム、トンイは実在の人物をモデルとしているがオクニョは全く架空の人物。)

「チャングムの誓い」
11代王 中宗(チュンジョン)(在位1506~1544)(第9代成宗の二男)
(チャングムが仕えた王)

「オクニョ」
13代王 明宗(ミョンジョン)(在位1545~1567)(第11代中宗の二男)
(オクニョを愛したがオクニョとは異母兄妹だったという設定)

「トンイ」
19代王 粛宗(スクチョン)(在位1674~1720)(第18代顕宗の息子)
(トンイを愛した王)
21代王 英祖(ヨンジョ)(在位1724~1770)(第19代粛宗とトンイの間にできた息子)

「イ・サン」
22代王 正祖(チョンジョ)(在位1776~1800)(第21代英祖の孫であり思悼世子の息子)
(イ・サンの主人公)

 

(おまけ)2

[朝鮮王朝の三大悪女(実在人物)]

張緑水(チャン・ノクス)
10代王・燕山君(ヨンサングン)(在位1494~1506)(朝鮮王朝最悪の暴君)の側室
*(国家の財政を破綻寸前にさせるほど贅沢三昧に暮らしたが、燕山君の廃位の後に斬首)

鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)
11代王・中宗(チュンジョン)の3番目の王妃で13代王・明宗の生母の文定(ムンジョン)王后(これも悪女)の弟の尹元衡(ユン・ウォニョン)(これも悪人)の2番目の妻
*(文定王后は12代王・仁宗(インジョン)(在位1544~1545)(2番目の王妃の長男)を毒殺したと言われており、その手先となったのが鄭蘭貞で後に自殺)

張禧嬪(チャン・ヒビン)
19代王 粛宗(スクチョン)の2番目の王妃で20代王・景宗(在位1720~1724)の生母
*(最初の王妃・仁顕王后(イニョンワンフ)を王宮から追い出したが、後に降格・死罪)

 

 


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