王様の耳はロバの耳

乙女ゲームやBLゲーム、時々映画の感想を書いていきます。
ネタバレありです。閲覧注意。

ビルシャナ戦姫 感想

2020-10-07 00:17:45 | 乙女ゲーム
こんにちは、サニーと申します。

ブログ開設一発目は

ビルシャナ戦姫~源平飛花夢想

から書いてみようと思います❗



[全体感想ネタバレなし]
乙女ゲームでも度々出てくる源平もので、源義経(女の子)が主人公。
主人公や攻略キャラたちが宿命や現実と向き合って戦いながら生きる様は胸熱で格好いい❗自ルートでめちゃくちゃ化けるキャラもいます。
歴史上の事件や戦をもとに話が進むので、軍記物っぽい雰囲気。
CERO:Dだけど糖度はほぼ皆無❗どのでも主人公はひたすら戦っていて、ぶっちゃけ恋愛どころではありません🤣攻略対象たちと親交を深めても友情とか忠誠などが軸になっていて、甘い雰囲気になるのは終盤から。とはいえ恋愛までに至る過程は丁寧で、ルートで糖度が低い分ハピエンの甘さは引き立ちます。
ただ、約一名自ルートでも他ルートでもお色気を振り撒いているキャラがいます👍そのキャラのためにCERO:Dになったんじゃないかな多分😇w
伏線も散りばめられていて続きがみたくてグイグイ進められます👍


[主人公]
男として武士として生きているから戦闘でもかなり強い。
力が覚醒すると無双状態で、むしろ攻略キャラたちがおいてけぼりくらうwww
さっぱりした性格で優しさもあり好ましい主人公なんだけど、ちょっと情に流されやすいところと「そこで!話を!聞いてくれ!」とプレイヤーがやきもきしても突っぱねちゃう強情さがたまにキズ。
白拍子姿はめちゃくちゃ可愛い🥰




⚠️ここからネタバレ⚠️






ここからは公式攻略順に感想を書いていきます✨


[教経]
トップバッターは平教経。
共通や他ルートだと猪突猛進でイキってる印象だけど、ルートに入った途端
義経と正々堂々一騎討ちするために平家から勘当され身一つで義経を追いかけます。
最初は情報収集もろくに出来なくて先が思いやられる有り様だったのが、平泉に向かう途中からは山賊に襲われていた旅人たちを助けて用心棒として同行できるよう交渉したりと世渡りができるようになってます🤭
この用心棒やってるときの立絵が格好いい💕平家時代の立絵だと幼く見えたけどちょっと大人びてる💕
平泉では捕らわれたところを今度は義経に逃がしてもらい、次は平家と源氏として対峙しようと一旦別れます。
このルートだと義経は平泉の人たちを裏切って教経を逃がしたり、途中怪我をして平家側陣営に連れていかれたことから平家側と交流して肩入れしたりとその場その場で情に流されてフラフラしてるのがちょっとよろしくなかった。特に平泉で教経逃した責任として源氏軍に入り平家討ってきますって誓いを立てたのに、「平泉も心から大切に思ってるけど平家側の弱者側も見過ごせない」的なことを宣うのは、私が佐藤兄弟だったらぶち切れてバッドエンドに入ったかもしれない😇😇😇
一方教経はめちゃくちゃ格好いい💕途中闇落ちしかけたけど、平家の兵士や家族が生き延びられるようにあちこち奔走。
檀ノ浦の戦いでは平家兵士達に隙を見て戦線離脱するよう指示、自分は平家の総大将として源氏に討ち取られることで源平合戦を終結しこれ以上平家兵士や家族が追いたてられないように計らうというより悲痛な決断をします。ここまじで目頭熱くなった😢😢
悲恋だと義経と教経が最後の決闘を繰り広げ、両者相討ち、ともに入水して死ぬ。
ハピエンだと土壇場で以心伝心して相討ちした振りをして一か八かで2人とも海に飛び込んで助かり、表向きは死んだことにして南の土地でひっそり仲睦まじく生きていく。
流れ的には悲恋のほうが好きだな。
ハピエンだと2人は幸せでも残された仲間を思うと居たたまれない…いや悲恋もそうなんだけどね。


[弁慶]
パパみ溢れる弁慶さん。
どのルートでもゴリ押しで自分を売り込んで家来になる、忠犬ハチ公タイプ🐶
心が広くて安定感があるからどのルートでも弁慶の印象らあまり変わらない。
旦那さんにするならこういうタイプが理想💕尽くしてくれて安定感があって優しくて🥰

だがしかーし!!

このルート弁慶ルートなのに糖度密着度は知盛に持っていかれているのである!
このルートでは知盛(と重衡)が義経本人と義経の謎の力(平清盛とその子供たちも持っている)に興味を持ったせいでそれはもうしつこく追いかけ回されるのである😇
教経ルートでは源平合戦を静観して主人公たちの恋路を興味深く見守っているなぞのお兄さんってだけだったのに、ここでは厄介なストーカーに成り果てていらっしゃる😇😇😇
このルートでは義経が実は平清盛の子供ではないか疑惑が出るんだけど、義経が「お前と私は兄妹かもしれないから結婚できないだろ」と的確な指摘をしても、我らが平知盛(清盛の息子)は
「僕たちが兄妹かもしれないから妻になれないって?そんな些細なこと気にしてるんだね。妹だとしたら君のことを妹として妻として愛でるだけだよ」
などとエキセントリックな発言をかまします😇

あと重衡くん(知盛の弟)。兄同様倫理観などぶっとんでいらっしゃるので、バッドではお兄ちゃんと妹(暫定)と3○を海辺でおっぱじめます。

そんなこんなで平ブラザーズを倒して源氏大勝利になったあとは弁慶と鞍馬山で仲良く過ごして子供ほしーねなんて言ってハピエン終わります。悲恋は弁慶戦死。

うん、なんかもう、
知盛の存在感強すぎて知盛しか書くことない😇😇😇


[春玄]
幼なじみ美少年の春玄、
スチルが美しいぃぃぃぃんだよ❗
立絵だと幼く見えたけど、スチルでは美人で儚げなのに身長差とか手とか首とか
に男を感じる🥰💕

春玄ストーリーは、源氏の名前や宿命に結構嫌気が差した義経が春玄と勝手にいなくなります。
とりあえず海の見えるところにいったあと頼朝のところに向かって話を聞き、「私も宿命に向き合ってみる❗」とやる気を出して平泉に向かうんだけど、

君ら鞍馬山からほとんど出たことないのによく順調に旅できたな!?
スマホのGoogleマップ片手にスイスイ行ける令和の世じゃなくて、伊能忠敬もまだ日本測量してない録な地図ない平安末期やで…
そういう苦労ポイントはしょっただけかもしれないけど、すげーな…
でも他ルートでは吉次に「私ら旅慣れてないから案内頼むわ」って言ってるしなぁ🤣🤣

平泉についた後は吉次や弁慶と再会して、いつもの流れで頼朝軍に合流。
ここで春玄の知能チートが炸裂する❗

義経が春玄は自分と対等だからと軍義に連れていったらそこであらゆる策をバンバン立てて、軍でもメキメキ頭角を表していく。なろう系の成り上がりものを見ている気分👍

そしてルート中盤で衝撃の事実が発覚。
なんと春玄こそが実は源氏の末子で頼朝の弟。義経は清盛の継母が連れてきて常磐御前に春玄と一緒に寺に預けるようそそのかした、源氏とは縁もゆかりもないし常磐御前とは全くの赤の他人だった…
まぁ弁慶ルートの清盛の子供疑惑やルート序盤の常磐御前の態度で勘づくけど、衝撃ですわ…
信じていたものを覆されてアイデンティティすら見失った義経を、春玄は「お前はお前だし、俺にはお前が必要なんだ」と励ましたことで、二人は自分のなかの特別な感情に気付きます。
頼朝軍にも春玄が頼朝の本当の弟だと公表、義経は今までどおり頼朝軍の武将として活躍していくことを宣言して事態は丸く収まったかと思いきや
ここでお出ましするのが後白河狸🍃
このオッサン、義経の雰囲気がなんか柔らかくなったってだけで女だと見抜いてから、頼朝軍を瓦解させるために義経を縁組みさせようとしたりして春玄を奔走。このゲームの真相に全然関係ないのにラスボス感半端ない❗
檀ノ浦の戦いのあと、頼朝軍に2人して追い詰められて入水…する振りをして(頼朝には話を付けてある)、2人とも助かるとハピエン、義経が死ぬと悲恋。
ハピエンでも直前まで「あーこれ絶対悲恋だわ」って絶望感しかない😇
悲恋は、まぁぶっちゃけ逆恨みだな😅
教経と似た感じだけど、こっちは仲間にも話通してあるし後味は悪くない。



[頼朝]
冷血鉄面皮お兄さん。
このルートは義経のお兄ちゃん愛が強くて、健気な弟に頼朝お兄ちゃんが段々絆されていく感じで進みます。
京から逃げたあとはお兄ちゃんが昔通った道からお兄ちゃんのもとへいって、お兄ちゃんに会えたら感銘を受けて、お兄ちゃんの役に立ちたいから他ルートよりも早く平泉を出立して、お兄ちゃんのピンチにかけつけて、お兄ちゃんに役に立てるならとどんな任務でも頑張ってこなして…
健気な弟可愛すぎか!
頼朝もそりゃ絆されるわな。

頼朝もかなり壮絶な人生を歩んでいて、父親の命令で敵兵にやられる前に兄と父を殺して、その代償に喜びも悲しみも人間らしい感情を全て封印してひたすらストイックに源氏再興のために生きる…😭
そこを義経が寄り添うことで頼朝は心を開いていく。
頼朝さん、鉄面皮で表情は変わらないけど義経を呼び寄せたり義経のところに自ら行ったりでかなり気にかけてるし、結構他の仲間と親しくしてると嫉妬してて行動が情緒豊か🤣🤣景時にも義経特別視してること勘付かれてるしw
でもこれがハピエンになると甘い表情のスチル、照れ顔笑顔の立絵が拝める~🥰💕
悲恋では知盛に目、喉、その他諸々潰されて耳は聞こえるっぽいけど全然動けなくてスチルも壊れた人形みたいだった。そしてそんな義経を辛そうに抱き締めてそばにおこうとする頼朝…辛い❗けど好き❗
このルートで明かされた謎は、
・池禅尼は先妻の子で異類の力を持つ清盛やその子孫を滅ぼすために仇敵・頼朝を生かし、清盛たちと同じ力を持った平家側の子供を源氏の末子に仕立て上げた。
・頼朝は池禅尼から異類の力をうっすら聞いてた。
このルートで義経の出生が平家サイドで清盛に極めて近いことが確定しました。



[知盛]
真相担当❗
他ルートでも抜群の存在感を放つ知盛さん。
今まで無関心かヤンデレストーカー姿しか見なかった彼とどんな恋愛が繰り広げられるんだCERO:Dの本領発揮か⁉️とワクワクしながら進めたら、

綺麗な知盛と綺麗な恋愛してた

闇属性から光属性にクラスチェンジしてて普通に素敵なおにいさんになってた❗

前半は今までのよく知る闇知盛で進んでたんだよ。
相変わらず執拗に追いかけるし義経の居場所予想して偵察送ったり地元の武将けしかけたり。
しかも同じ力を持った者同士は夢で交信できるらしく、平泉で安心して過ごしていた義経の夢の中にお邪魔して存在アピールした挙げ句プレゼントをパシり(地元武将)に持たせて押し付けるっていう
現代のストーカーも真っ青なことをやらかします🤣🤣
現代風に例えるならストーカー被害受けて引っ越した女の子のSNS突き止めてDM送ったあげくパシりをけしかけてプレゼント押し付けたってとこか…こええw

そして戦で謎の力を使って消耗した義経を誘拐、力の制御のためにルーツを探ろうと義経を説得して京までの二人旅を始める…ところまでで闇知盛のターンは終了。あとは割とすぐに光属性になります。

泣き顔や傷だらけの姿を見てゾクゾクするとか言ってたのに笑った顔もみたいなどと言い出し、
怖がった顔を見たいからと渾身の怪談を語ったのにすべって肩透かしを食らったり(教経と重衡が巻き添えでディスられる)、
傷ついた義経を必死な顔で奪い返しにきたりと、

一体君は誰なんだ⁉️

と詰め寄りたくなる変貌ぶり。


そしてこのルートですべての謎が明かされます。
義経はやはり平家側の生まれで、母親は清盛の妹・蓮月。
そして清盛の母は人外。
蓮月は母親の精気を吸い付くして産まれてきたせいで清盛以外の人間に疎まれ軟禁状態。ある日見張りの兵士に手引きされて脱走した際に道中で義経を産み落とし、義経は取り上げられて殺される。義経はそのまま池禅尼の手元に渡り、妥当清盛一族のために常磐御前の手によって源氏の子として鞍馬寺に引き渡される…というのが真相。
蓮月の魂は平徳子に乗り移り、以降は徳子の魂と混ざりあいながら成長し年月が過ぎ、義経との邂逅を果たして完全に覚醒しこの世を支配しようとする。
ラスボスが義経の実の母親で、最後までわかりあえない完全な悪というやるせない展開。

ハピエンは蓮月を倒したあと、後白河狸の思惑もあり平家と源氏の婚姻が実現、義経と知盛は晴れて夫婦となり、独占欲の強い夫に愛される新妻義経が見られます。
悲恋は蓮月を倒すも力が暴走し戦場の兵士たちを無差別に殺害。それを気に病んで義経自殺、世をはかなんだ知盛が暴れまわったあと義経と入水。

知盛さんヤンデレお色気過保護腹黒美形の乙女ゲーマーの性癖すべて持ってて糖度も密着度も他ルートより多くて、バッドでは3○だの監禁だのと活躍していて
CERO:Dは彼のためにあるんだなとww

あと、義経と知盛の関係って絶対兄妹だろ…
父親清盛だろって思って読み進めたのにハピエンでいとこってしか言われてなくてかなりびっくりした。
蓮月が清盛以外の男とそういうことできるとは思えないんだよなぁ。
あと、そうじゃないと弁慶ルートでの知盛の名セリフが活かされないww


[ifエンド]
各キャラのルートから派生する形で見られるifエンド

ぶっちゃけ重衡しか印象に残ってない❗

他キャラは仲間でずっと好意的だから女だって知ってから恋愛関係になるのは自然なんだけど、内容が物足りない😅😅
話の流れも
ハプニングで女の子バレ→二人で行動することが増える→両思い
で一緒だし。
重衡はマイナススタートから出発で最終的には人間的に成長もしてて
あんなにブラコンだったのに大好きな兄にも渡したくない❗ってなる衝撃🤣🤣
続きも気になりすぎるからFDで書いてほしい❗


[総評]
良い点
・スチルが綺麗✨
・話に熱があってグイグイ引き込まれる
・恋愛過程というか、キャラとの親交の深めかたが丁寧

気になる点
・謎の力に関する展開がやや唐突。
突然のクリーチャー化とか
・やや金太郎飴で、スキップできるところとできないところがある
・戦闘シーンが掛け声多めで長め。立絵は動くけど飽きてくる。

キャラ萌えは教経、スチルは春玄、
ルートは頼朝、安定感は弁慶、存在感は知盛❗

サブだと泰衡結構好き👍
小物感満載だけど顔いいし割と共感できたwww
あと後白河狸😇立絵なくて影だけなのにぶっちゃけ清盛より黒幕感あっていい味だしてたw
木曽義仲はどのルートでもやられ役で、格好いいのにもったないないからFD希望👍


ここまで読んでいただきありがとうございました✨