宮澤賢治の里より

下根子桜時代の真実の宮澤賢治を知りたくて、賢治の周辺を彷徨う。

147 上ン平(追記)

2009年05月10日 | Weblog
 以前、「経埋ムベキ山」の”上ン平”で私は次のように述べた。
 上ン平とは紫波町にある、花巻市との境界に横たわる561mをピークとする高原のことである。かつては一面の牧野で馬が放牧されていたようだが、現在は牧野の他にゴルフ場(岩手ゴルフ倶楽部 新山ゴルフ場)・園地・TV局の電波塔などがある。そして、より高い場所には展望台があって麓の旧志和方面が展望できる。
こう言い切っていたのではあるが、『紫波町史』などの資料を探してみてもその確認が出来ないままでいたので、いつか地元の人に聞いて確認したいと思っていた。

 先日(5月8日)、花巻から県道13号(盛岡和賀)線を盛岡方面に向かった。紫波町に入ると道路左手に『熊谷牧場』という小さなレストランがある。そしてその隣に『産直あぐり紫波』があり、そこで働く70歳?代のおじさんから『上ン平』とは次のような場所だと教えてもらうことができた。
 上ン平は地元の人は”上平(うわだいら、わんでえぃら)”と言い、それは新山の平らな部分の総称である。
と。なお、その東下側には”中平”というところあるということも教えてもらった。
 したがって、賢治の記した「経埋ムベキ山」の”上ン平”とは新山の上部の高原一帯、いわゆる『上平』のことだと確信できた。

 因みに、一番最初の写真はH21/5/9に花巻から見た”上ン平”であり、電波塔の建っている平らな部分がそれに当たる。なお、そのバックに見えるのは東根山である。

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