前回訪れた桑島重三郎記念館ではあるが、残念ながらそのときは閉館していた。それ故その後気になってしょうがないので、開館しているという日曜日に再度訪れてみた。
この記念館は金ヶ崎町六原下小路23-1という、県道288号線沿いの道路脇にある。その一帯は俗称”上の町(うえのまち)”と呼ばれており、記念館は上の町公民館の隣にあるのでこの公民館を目指すのもよいと思う。
その入り口には掲示板が建ててあり . . . 本文を読む
ところで、そもそも陸軍軍馬補充部六原支部とは一体どのようなものだったのだろうか。
六原農業大学校の図書館で見せてもらった『旧陸軍軍馬補充部六原支部官舎調査報告書』(岩手県金ヶ崎町文化財調査報告書第29集、金ヶ崎教育委員会)によれば次のようなものであったという。
1 桑島重三郎氏軍馬育成事業に奔走
明治の中期、胆沢郡相去村の有力者、桑島重三郎は、何とかしてこの寒村相去村に産業を興し住民 . . . 本文を読む
前回、「雄叫び」について少し触れたが、そのやり方や中身が知りたくて農業大学校内にある図書館を訪ねてみた。
閲覧できた資料からはそのことズバリを知ることが出来なかったが、小冊子『雄叫び』を見せてもらうことが出来た。
次がその
《1 小冊子『雄叫び』の表紙》
である。岩手県立青年学校教員養成所編となっている。
《2 〃 奥付》
で昭和18年7月15日の発行であることが判る(ただし、この冊子そ . . . 本文を読む
宮澤賢治の作品『耕耘部の時計』の中の”三、午后零時五十分”に次のように
午の食事が済んでから、みんなは農夫室の火を囲んでしばらくやすんで居ました。炭火はチラチラ青い焔を出し、窓ガラスからはうるんだ白い雲が、額もかっと痛いやうなまっ青なそらをあてなく流れて行くのが見えました。
「お前、郷里はどこだ。」農夫長は石炭凾にこしかけて両手を火にあぶりながら今朝来た赤シャツにたづねました。
「福島です。」 . . . 本文を読む
いままでは”四っ角山”とは花巻城址全体のことかと私は安易に思っていた。
ところが、宮澤賢治の
短歌 一八一
しろあとの四つ角山につめ草のはなは枯れたりしろがねの月
の中の”四つ角山”及び同じく賢治の童話『マリブロンと少女』
城あとのおほばこの実は結び、赤つめ草の花は枯れて焦茶色になって、畑の粟は刈りとられ、畑のすみから一寸顔を出した野鼠はびっくりしたやうに又急いで穴の中へひっこむ。
. . . 本文を読む
花巻祭りは鳥谷崎神社の祭礼であるというが、その鳥谷崎神社から円城寺門の前を通って道を西方向に進むと、左手に
《1 屋形山車収蔵庫》(平成21年9月14日撮影)
が現れる。そのそばに建っている
《2『花巻まつりと屋形山車』案内板》(平成21年9月14日撮影)
には次のように案内されている。
花巻まつりと屋形山車
花巻まつりは、花巻開町の恩人北信愛(松斎)が、出陣に際し観音さまをまつり戦勝を祈 . . . 本文を読む
花巻祭りにおける鹿踊りの続きの報告である。
しばし鹿踊りの太鼓の音を聞いていると、それだけで気持ちが高ぶってくる。宮澤賢治の童話『鹿踊りのはじまり』に出てくる嘉十はどうだったのだろうか。
《1 ささらを揺らして踊りは佳境》(平成21年9月13日撮影)
《2 鹿のたてがみ荒ぶれば》(平成21年9月13日撮影)
《3 太鼓鳴らしてダダスコダ》(平成21年9月13日撮影)
《4 鹿の一匹宙 . . . 本文を読む
では、今回は”鹿(しし)踊り”について報告したい。
《1 鹿踊りの入場》(平成21年9月13日撮影)
《2 〃 》(平成21年9月13日撮影)
《3 〃 》(平成21年9月13日撮影)
次から次へと入場してくる。
《4 〃 》(平成21年9月13日撮影)
《5 〃 》(平成21年9月13日撮影)
《6 いよいよ踊りが始まる気配》(平成21年9月13日撮影)
《7 〃 》(平成21年 . . . 本文を読む
当初は鹿踊りの報告をしようと思ったがそれは次回に廻し、今回はそれを変更して鳥谷崎神社などについての報告させてもらいたい。花巻祭りは”鳥谷崎神社”の祭礼でもあるからである。
鳥谷崎神社境内には
《1 賢治の碑》(平成20年11月17日撮影)
があり、それは
《2 方十里稗貫のみかも・・・の歌碑》(平成20年11月17日撮影)
である。もちろん、碑文は賢治の短歌
方十里
稗貫 . . . 本文を読む
昭和8年、鳥谷崎神社の祭礼(花巻祭りとも)は9月17日~19日の3日間催された。
その花巻祭りが今年(2009年)は9月11日~13日に開催された。一般に、『花巻祭りでは必ず一日は強い雨が降る』という信頼度の高い伝統?があるようだが、ときどき雨が降る13日その祭りを見に行った。
《1 風流山車》(平成21年9月14日撮影)
《2 〃 》(平成21年9月14日撮影)
《3 〃 》(平成21 . . . 本文を読む